黄緑藻綱
黄緑藻綱(Yellow-green algae)は、ストラメノパイルの重要な分類群である。ほとんどは淡水に生息するが、海や土壌で見つかるものもある。単細胞の鞭毛虫から単純なコロニー状、糸状のものまでが含まれる。黄緑藻綱の葉緑体は、光合成色素のクロロフィルa、クロロフィルc、β-カロテン、カロテノイドのジアジノキサンチン等を含む[1]。他のストラメノパイルとは異なり、葉緑体にフコキサンチンを含まず、そのためより明るい色になっている。貯蔵多糖は、クリソラミナリンである[1]。黄緑藻綱の細胞壁はセルロースとヘミセルロースでできている[1]。見た目は褐藻に最も近い。
黄緑藻綱 | ||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Botydium granulatum | ||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||
目 | ||||||||||||||||||
|
分類
分類体系にもよるが、黄緑藻綱は以下の4つの目に分類される。
- フウセンモ目(Botrydiales)
- ミスココックス目(Mischococcales)
- トリボネマ目(Tribonematales)
- フシナシミドロ目(Vaucheriales)[2]:フシナシミドロ
近年の超微形態的観測や分子系統学的研究により、ミスココックス目は側系統群、トリボネマ目とフウセンモ目は多系統であり、分類内の関係が仕分けされるまで、たかだか2つの目だけを用いることが提案された[3]。
黄緑藻綱は、スミス分類体系で黄金色藻綱の前に置かれる。
出典
- Stace, Clive A.. Plant Taxonomy and Biosystematics. Cambridge University Press, 1991.. ISBN 978-0-521-42785-2
- Christensen, T. 1987. Seaweeds of the British Isles. Voilume 4 Tribophyceae (Xanthophyceae). British Museum (Natural History), London ISBN 0-565-00980-X
- Adl SM, Simpson AG, Farmer MA, et al. (2005). “The new higher level classification of eukaryotes with emphasis on the taxonomy of protists”. J. Eukaryot. Microbiol. 52 (5): 399–451. doi:10.1111/j.1550-7408.2005.00053.x. PMID 16248873.
This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.