飯岡順一
来歴
当初は東京ムービーに所属し、文芸担当を務めていた。1987年4月に退職した後は小山峻一郎の事務所WORDSを経て、現在はフリー。
『ルパン三世』シリーズは、1971年のテレビ放送開始から35年以上関わっていたが、『ルパン三世 霧のエリューシヴ』からはアニメには参加せず、コミック版のシナリオ編集を手がけている。近年のルパン作品には「ハードアクションだけがルパンではないし、難しいテーマ性を持ったものだけがルパンではないでしょう。笑いがふんだんにあって、バカバカしくて滑稽で、社会的な風刺と諧謔。ちょっぴり抒情があって、アクションはハードにと。そんなルパンをもっと作らないといけないのではないかな」と述べている[1]。
『天才バカボン』の主題歌の作詞[2]を手がけたが、当時は著作権の概念が無く、2~3万円で買取られたという。
『名探偵コナン』ではトリックの具体性・整合性を重視し、アニメオリジナルエピソードでも絵空事にならないよう脚本家に徹底させている。
アニメーションの脚本製作においては、特に刑事ドラマをはじめとした一般向け作品のライターやミステリー作家などを積極的に起用しており、アニメーション作品以外でも、ドキュメンタリー映画『ホピの予言』(1986年/2004年、監督:宮田雪、ナレーター:佐藤慶)を製作している。
主な担当作品
著書
- 『私の「ルパン三世」奮闘記―アニメ脚本物語』 河出書房新社、2015年。ISBN 978-4-309-27559-8。
参考文献
- 飯岡順一『私の「ルパン三世」奮闘記 アニメ脚本物語』河出書房新社、2015年。ISBN 4309275591。
脚注
- 飯岡順一 2015, p. 143
- 実際は複数の文芸担当が共同で書いた数パターンの歌詞を編集者が選りぬいたもので実質的に採用されたのは一番のみ。歌詞名義は東京ムービー企画部。
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