飛水峡
概要
飛水峡を含めた飛騨川流域一帯は、飛騨木曽川国定公園区域の河川公園である[5]。なお、飛水峡のうち、JR高山本線上麻生駅の東約600メートルの飛騨川に架かる「上麻生橋」から上流約2キロメートルの峡谷部分は、甌穴(ポットホール)が河床の岩盤の上に数多く見られることから「飛水峡の甌穴群」(「ロックガーデン」とも称される)として、国指定の天然記念物となっている。初夏に飛水峡の岩肌に花咲く岩躑躅(イワツツジ)も見所[1][2]。この付近一帯の地質帯は「美濃帯・上麻生ユニット」に属し、採集されたチャートの礫から中生代の三畳紀からジュラ紀の放散虫化石が発見されている[6][7][8]。
地形
国の天然記念物
地質
交通アクセス
鉄道
周辺
鉄道
- JR高山本線(上麻生駅、白川口駅)
- 下りの特急「ひだ」に乗ると、上麻生駅を通過し、飛騨川が見え始めると車内放送で飛水峡が紹介される。上りの場合は飛水峡信号場を過ぎてしばらくすると放送が入る。なお、あくまでもサービスのための放送であり、荒天時・夜間等は放送されない場合がある。
- また、鉄道写真の名所としても知られ、この景色をバックに走る列車の写真は見ものである。
施設
- 国道41号
- 岐阜県道64号可児金山線
- 飛水峡ロックガーデン
- 道の駅「ロック・ガーデンひちそう」
- 日本最古の石博物館(上記道の駅に併設)
脚注
- 七宗町企画課 (2017-03). 七宗町ウエルカム戦略 (Report) .
- “ふるさとの地形ウォッチング 地形図で見る飛騨川”. 岐阜県. 2017年12月31日閲覧。
- “飛水峡の甌穴群[ひすいきょうのおうけつぐん]”. 岐阜県. 2017年12月29日閲覧。
- “飛水峡の甌穴群 文化遺産オンライン”. 文化庁. 2017年12月29日閲覧。
- “自然公園への招待”. 自然公園財団. 2017年12月29日閲覧。
- 水谷伸治郎、木戸聡「772. 岐阜県上麻生の珪質頁岩中のジュラ紀中期放散虫」『日本古生物学會報告・紀事 新編』第132号、日本古生物学会、1983年12月、253-262-1頁、doi:10.14825/prpsj1951.1983.132_253、NAID 110002703171。
- 水谷伸治郎、小井土由光「金山地域の地質 地域地質研究報告(5万分の1地質図幅)」(PDF)金沢(10)83、地質調査所、1992年。
- 伊藤剛、北川祐介、松岡篤「岐阜県美濃テレーン上麻生ユニットの礫岩に含まれるチャート岩体から産出したペルム紀放散虫化石」『地質学雑誌』第6巻第122号、日本地質学会、2016年6月、249–259頁、doi:10.5575/geosoc.2016.0013、ISSN 00167630。
- “日本の典型地形について|国土地理院”. 国土地理院. 2017年12月31日閲覧。
- “中部地方|国土地理院”. 国土地理院. 2017年12月29日閲覧。
- “日本の地質百選・地質情報ポータルサイト”. 地質情報整備活用機構. 2017年12月30日閲覧。
- “日本地質学会 - 中部(県の石)”. 日本地質学会. 2017年12月30日閲覧。
- “七宗町 :: アクセス”. 七宗町. 2017年12月31日閲覧。
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