未婚化

非婚社会（ひこんしゃかい）[2]は、結婚しない者が増える社会の形態を表す語である。

「未婚者」は結婚経験がない者、「独身者」は現在独身で配偶者と離別・死別した者を含む。

マレッジ・スクイーズ（結婚の圧迫、Marriage squeeze）は、結婚適齢期における男女の人口が不均衡となっている状態[3][4]である。中国では長年の一人っ子政策により、1980年以降の出生者がマレッジ・スクイーズとなっており、今後10パーセント (%) 以上が未婚化して2040年までに4000 万人に達すると予想されている[3]。

OECD諸国の人口1000人あたりの粗婚姻率

生涯未婚率（しょうがいみこんりつ）は、日本政府が人口統計で用いる用語で、50歳時点で一度も結婚をしたことがない人間の割合を意味する[5]。女性の出産可能年齢は初潮から閉経までの平均である15から49歳として、50歳未婚者で後年に結婚する者は僅少であることから、「45 - 49歳と50 - 54歳の未婚率の平均値」から算出する[6][7][8]。2017年頃から、日本国政府の刊行物などは「生涯未婚率」に代えて「50歳時未婚率」の語を用いる。

江戸時代の男性人口は女性の2倍で男性余りで、江戸に住む男性の生涯未婚率は50%近くであった[9]。以後男性の生涯未婚率は1970年代までは安定して2%程度で推移し、1980年は2.60%[7]、2000年頃は10%未満、2000年代以降は年々上昇して2010年は20.14%、2015年は男性約23.27%、女性約14.6%、2022年は男性28.3%、女性17.8%である[10]。将来は2035年に男性約29%、女性19%[9]と推計され、以後も増加が予想される。平均初婚年齢も2010年に男性が30.5歳[11][12]で、晩婚化、少子化、人口減少社会[8]など難点が山積している

2000年代以降の日本は生涯未婚率が急激に上昇し、今後も上昇し続けることが予測されている[13]。婚外子に対する抵抗が強い日本社会では、未婚化・晩婚化は必然的に少子化につながり人口減少社会を招くこととなるため、少子化対策に関連して論じられることが多い[14]。

2018年の40 - 59歳の未婚男女に「未婚でいる理由」（複数回答）を尋ねた調査で、男性は40、50代ともに「出会いがない」が最多で「経済的な事情」が続いた。40代女性は「出会いがない」が32％と最多で、「経済的な事情」を挙げる女性は全年代で10%未満であった[6]。

非婚社会とともに発生した新たな共同生活の形として、複数の独身者が一軒家やアパートなどを借り上げ、その家の各部屋でそれぞれが居住する「シェアハウス」や、部屋を共有する「ルームシェア」がある[15]。

• 晩婚化
• 少子化 / 人口減少社会
• 未婚 / 独身- クロワッサン症候群
• シェアハウス / ルームシェア
• 婚活 / マッチングアプリ