青野山火山群

青野山火山群(あおのやまかざんぐん)は、島根県津和野町から山口県山口市周南市に連なる第四紀の火山群のこと。

青野山周辺の地形図。
中心が青野山や枯木山などの塊。この画像の中には青野山以外にも10以上の火山がある。

安山岩デイサイトから成り[1]、北東-南西方向に分布する25個の溶岩ドーム群で、100万年前~10万年前に活動した[2]。津和野町にある青野山が代表峰。

構成火山一覧

出典[2]
名称 形成時期 標高 位置
青野山 あおのやま12.7万年前[3]
23万年前[4]
(複数の報告[5]
907m北緯34度27分44秒 東経131度47分53秒
小青野山 こあおのやま684m北緯34度27分38秒 東経131度48分31秒
鍋山 なべやま20万年前[3]614m北緯34度29分13秒 東経131度50分25秒
地倉山 ちくらやま9.5年前[4]622m北緯34度29分12秒 東経131度49分11秒
弁天山 べんてんやま492m北緯34度28分9秒 東経131度47分30秒
枯木山 かれきやま約569m北緯34度27分42秒 東経131度47分7秒
竜帽子山 りゅうぼしやま534m北緯34度27分13秒 東経131度46分52秒
雲井峯 くもいみね19.1万年前[4]513m北緯34度26分57秒 東経131度44分43秒
大陰山 たいいんさん420m北緯34度26分43秒 東経131度45分38秒
段原山 だんはらやま594m北緯34度26分21秒 東経131度45分8秒
三原山 みはらやま636m北緯34度26分7秒 東経131度44分43秒
エグサ山 えぐさやま約431m北緯34度25分43秒 東経131度44分17秒
野坂山 のさかやま46万年前[3]604m北緯34度26分1秒 東経131度45分32秒
観音山 かんのんやま497m北緯34度25分38秒 東経131度44分36秒
船平山 ふなひらやま416m北緯34度25分26秒 東経131度44分22秒
鳶ノ子山 とびのこやま604m北緯34度25分30秒 東経131度51分24秒
盛太ヶ岳 もったがたけ61万年前[4]890m北緯34度22分16秒 東経131度51分39秒
長者ヶ原 ちょうじゃがはら16.5万年前[4]約365m北緯34度16分22秒 東経131度39分52秒
円山 まるやま648m北緯34度16分46秒 東経131度47分12秒
清涼寺せいりょうじ835m北緯34度15分18秒 東経131度46分18秒
白井岳 しらいだけ660m北緯34度12分41秒 東経131度45分13秒
千石岳 せんごくだけ100万年前[3]630m北緯34度11分22秒 東経131度45分30秒
金峰山 みたけさん60万年前[3]790m北緯34度11分31秒 東経131度50分31秒
四熊ヶ岳 しくまがたけ44.5万年前[4]
70万年前[3]
(複数の報告[5]
504m北緯34度6分6秒 東経131度45分30秒
嶽山 だけやま364m北緯34度5分0秒 東経131度44分43秒

なお、以上は山口県立山口博物館のサイトの情報を基本としているが、産業技術総合研究所地質調査総合センターのサイトの情報では、盛太ヶ岳、徳山金峰山、千石岳、長者ヶ原、四熊ヶ岳を青野山火山群とは別の火山として扱っている。

脚注・出典

  1. 日本の火山 青野山火山群 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター、2016年4月閲覧
  2. 山口県の火山 青野火山群 - 山口県立山口博物館、2017年6月閲覧
  3. 鎌田浩毅, 星住英夫, 小屋 剛博、「B31 中部九州-中国地方西部の火山フロントの形成年代」 『日本火山学会講演予稿集』 1987.2巻 p.85-, doi:10.18940/vsj.1987.2.0_85
  4. 古山勝彦 1997
  5. オープンエア・ミュージアム 山口の火山 (PDF) - 永尾隆志 (2002)、2017年6月閲覧

関連項目

  • 阿武火山群 - 青野山火山群の西にある。こちらは活火山認定されている

外部リンク

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