青空フリーパス
青空フリーパス(あおぞらフリーパス)とは、東海旅客鉄道(JR東海)の名古屋地区における特別企画乗車券の一つである。
当項目では、かつて発売されていた姉妹品の青空ワイドフリーパス(あおぞらワイドフリーパス)についても併せて述べる。
概要
土曜日・休日などにJR東海の名古屋地区在来線において、快速・普通列車が1日乗り降り自由である。
利用可能な範囲
- 東海道本線:二川駅 - 米原駅・大垣駅 - 美濃赤坂駅
- 飯田線:豊橋駅 - 飯田駅
- 武豊線:大府駅 - 武豊駅(全線)
- 関西本線:名古屋駅 - 亀山駅(JR東海管轄内全線)
- 紀勢本線:亀山駅 - 紀伊長島駅
- 伊勢鉄道伊勢線:河原田駅 - 津駅(全線)
- 名松線:松阪駅 - 伊勢奥津駅(全線)
- 参宮線:多気駅 - 鳥羽駅(全線)
- 中央本線:名古屋駅 - 木曽平沢駅
- 太多線:多治見駅 - 美濃太田駅(全線)
- 高山本線:岐阜駅 - 下呂駅
上記範囲外に跨って利用する場合は、範囲内の終端駅から範囲外の降車駅までの普通運賃が別途必要になる。例えば、上記範囲内から浜松まで行きたい場合、二川から浜松までの運賃(おとな片道510円)を別途支払うことになる。なお、さわやかウォーキング開催日には、利用可能区間を臨時に拡大する措置がとられることがある[1]。
利用できる列車
快速・普通列車の普通車自由席。
有効期間
- 土曜日及び休日(日曜日・祝日)、12月30日から1月3日までのいずれか1日。
- 乗車が翌日にまたがる場合は、0時を過ぎて最初に停車する駅まで有効。
購入
発売額
2,620円(こども1310円)。伊勢鉄道線も追加額無しで利用できる。
その他
- 自動改札機を利用できる。(ただし、米原駅以外のJR西日本の自動改札機に予め用意した他の乗車券と重ねて挿入し出場すると、回収され無効券となる為、注意が必要)
歴史
当商品は2006年3月まで旧「青空フリーパス」と、利用可能範囲を広げた「青空ワイドフリーパス」の2種類が発売されていた。
当時の利用可能な範囲は以下の通り。
- 東海道本線:豊橋駅(後に二川駅まで拡大) - 米原駅
- 大垣駅 - 美濃赤坂駅は当初含まれなかった。
- 新幹線の特急券を購入すれば東海道新幹線も利用できた。
- 武豊線:大府駅 - 武豊駅
- 関西本線:名古屋駅 - 亀山駅
- 紀勢本線:亀山駅 - 松阪駅
- 中央本線:名古屋駅 - 中津川駅
- 太多線:多治見駅 - 美濃太田駅
- 高山本線:岐阜駅 - 美濃太田駅
青空ワイドフリーパスは上記に加えて、以下の区間も利用可能であった。
伊勢鉄道線はそのままでは利用できず、別途運賃・料金が必要であった。オプションとして「伊勢鉄道フリーきっぷ」(980円、こども490円)が発売された。また、年末年始は土曜・休日を除き利用できなかった。
- 1997年4月 - 消費税率改定に伴い価格改定。価格はそれぞれ2,040円、3,570円となる。
- 2006年3月17日 - 旧青空フリーパス、青空ワイドフリーパスの販売を終了。この日発売の券は4月16日まで有効。
- 2006年3月18日 - 旧青空フリーパスと青空ワイドフリーパスを統合し、利用可能範囲を拡大。価格は2,500円(こども1,250円)。これに伴い、青空ワイドフリーパスとオプション券(伊勢鉄道フリーきっぷ)は廃止された。
- 2010年10月20日 - 年末年始の利用期間を12/30 - 翌年1/3に拡大。
- 2014年4月 - 消費税率改定に伴い価格改定。
- 2019年10月 - 消費税率改定に伴い価格改定。
姉妹品
1993年11月15日より初詣の時期に伊勢鉄道伊勢線をフリー区間に加えた「初詣フリーきっぷ」という姉妹品が別途発売されていたが[4]、青空フリーパスの利用可能範囲拡大により、2006年度以降、販売されていない。
その他の注意事項
脚注
- “さわやかウォーキング開催に伴う「青空フリーパス」ご利用エリアの一部変更について” (pdf). 東海旅客鉄道. 2017年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月21日閲覧。
- 中日新聞2014年5月2日付
- 『東海旅客鉄道20年史』東海旅客鉄道、2007年、257頁。
- 『東海旅客鉄道20年史』東海旅客鉄道、2007年、257-258頁。
外部リンク
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