青森山田中学高等学校

青森山田中学高等学校(あおもりやまだちゅうがくこうとうがっこう)は、青森県青森市青葉三丁目に所在する中高一貫私立中学校高等学校。1918年創立。なかでもサッカー卓球硬式野球バドミントン自転車競技柔道新体操などの部活動が全国レベルの活躍をしており、多くのスポーツ選手を輩出している。

青森山田中学高等学校
地図北緯40度48分14.0秒 東経140度44分57.5秒
過去の名称 山田裁縫教授所
青森山田家政女学校
山田高等学校
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人青森山田学園
校訓 誠実・勤勉・純潔・明朗
設立年月日 1918年
創立者 山田きみ
共学・別学 男女共学
中高一貫教育 併設型
分校 (通信制)青森校・札幌校
課程 全日制課程
通信制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 (全日制)普通科・ITビジネス科・調理科
(通信制)普通科
学科内専門コース 特進コース
吹奏楽コース
キャリアアップコース
スポーツコース
(すべて全日制普通科)
学期 3学期制
学校コード D102310000057 (高等学校)
C102310000013 (中学校)
高校コード 02505E
中学校コード 020242
所在地 030-8520
青森県青森市青葉三丁目13番40号
外部リンク

高等学校公式サイト

中学校公式サイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校

沿革

  • 1918年大正7年) - 創立者山田きみが青森県青森市新町の自宅で裁縫塾を開く
  • 1919年(大正8年) - 山田高等家政女学校に改称
  • 1931年昭和6年)3月5日 - 各種学校令による青森家政学園設立許可(青森市長島町156番地)
  • 1933年(昭和8年)3月31日 - 文部大臣の許可を受け、実業学校令による山田高等家政女学校認可(本科4年、家政科2年、研究科1年)(青森市浦町)
  • 1934年(昭和9年) - 家庭科を増設
  • 1948年(昭和23年)3月11日 - 財団法人組織として山田学園設立。山田高等学校認可
  • 1949年(昭和24年) - 中学校を併設
  • 1951年(昭和26年)3月12日 - 財団法人山田学園を学校法人山田学園に改組。高等学校男子部を設置
  • 1962年(昭和37年)1月20日 - 法人名を学校法人山田学園から学校法人青森山田学園と改称。山田高等学校を青森山田高等学校に改称
  • 1977年(昭和52年) - 校舎移転
  • 1981年(昭和56年) - 高等学校に調理科を増設
  • 1982年(昭和57年)1月23日 - 2級自動車整備士養成施設として高等学校に自動車専攻科認可
  • 1985年(昭和60年) - 土木科を土木建築科に改める
  • 1989年平成元年) - 高等学校の普通科に特進、教養、体育コースを設ける
  • 1998年(平成10年)3月31日 - 青森山田高等学校通信制普通科設置認可
  • 2001年(平成13年)3月30日 - 青森山田中学校を青森市浜田板橋23に認可
  • 2005年(平成17年) - 高等学校の土木建築デザイン科を建築デザイン科に改称
  • 2012年(平成24年) - 高等学校の建築デザイン科、生徒募集停止
  • 2014年(平成26年) - 高等学校通信制普通科の千葉校、東京校、山梨校、静岡校、大分校の生徒募集停止
  • 2022年(令和4年) - 自動車科の募集停止。情報処理科をITビジネス科に改称
  • 2024年 - 青森大学東京キャンパス内に通信制課程東京校が開校。

設置学科

青森山田高等学校には以下の課程・学科(コース)がある。

  • 全日制課程
    • 普通科(特進コース・吹奏楽コース・美術コース・演劇コース・キャリアアップコース・スポーツコース)
    • ITビジネス科
    • 自動車科
    • 調理科
  • 通信制課程
    • 普通科
      • 青森校(本部校;募集区域・青森、岩手、秋田の3県)
      • 札幌校(募集区域・北海道全域)

青森山田中学校には、以下のコースがある。

  • 特進コース
  • 普通コース
アクセス
野辺地駅蟹田駅津軽五所川原駅弘前駅浪岡駅青森駅桜川戸山などからスクールバス

著名な部活動

サッカー部

サッカー部は、1970年に創部[1]1989年田口光久が監督に就任した頃から強化が始まり、1991年には全国高等学校サッカー選手権大会(選手権)と全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会(インターハイ)の全国大会に初出場を果たした。

1995年、当時25歳の黒田剛が田口の後任としてサッカー部の監督に就任すると、雪国である青森のハンデを逆手に取り、雪の上での練習(雪中サッカー)と筋力トレーニングを兼ねた雪かきを練習に取り入れるなどして強化を進め[2]1997年以降の選手権には毎年出場する全国高校サッカー選手権の強豪校となった。

2005年シーズンには、第40回全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会で優勝している。高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグでは、トップチームが最上位カテゴリのプレミアリーグに在籍するほか、東北地方の強豪校が戦うプリンスリーグ東北にセカンドチームが参戦している。2016年シーズンには、高円宮杯U-18サッカーリーグ2016 プレミアリーグ第95回全国高等学校サッカー選手権大会で共に優勝、ユース世代二冠を達成。

2021年シーズンには全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ全国高等学校サッカー選手権大会を優勝し、ユース世代三冠を達成している。

また中学校も2012年に全国大会で優勝し、2014年から2017年にかけて4連覇を達成している。

タイトル

卓球部

青森山田高校卓球部は総監督を吉田安夫がつとめ、全国高等学校総合体育大会卓球競技大会で男子団体が17回、女子団体が4回全国優勝するなどの実績を残した。この他、国民体育大会卓球競技全国高等学校選抜卓球大会全日本卓球選手権大会でも実績を残した。出身者には水谷隼松平健太福原愛丹羽孝希などがいる。

2015年度で強化が休止された[3]

硬式野球部

青森山田高校硬式野球部は全国高等学校野球選手権大会に11回、選抜高等学校野球大会に2回、明治神宮野球大会に1回出場している。

男子新体操部

1982年の創部以来、39年間で36回の団体全国優勝、17回の個人全国優勝の実績を持つ[4]

主な卒業生

サッカー

名前出身Pos進学先入団クラブ現所属または主な経歴
佐々木仁岩手県19731991GKフジタラインメール青森FC GKコーチ
河端和哉北海道19811999DF札幌大学コンサドーレ札幌札幌大学サッカー部 監督
ジュニーニョブラジル19822001MF清水エスパルス
千葉貴仁北海道19842002DFセレッソ大阪青森山田高校サッカー部 コーチ
三澤純一北海道19852003MF筑波大学ベガルタ仙台
盛礼良レオナルドブラジル2004FWJSC東京ヴェルディ1969FCマルヤス岡崎
那須川将大北海道1986DF中京大学東京ヴェルディ
橋本和滋賀県大阪体育大学柏レイソル
小寺優輝和歌山県MF阪南大学ファジアーノ岡山FC
川邊裕紀東京都19872005DF国士舘大学FC町田ゼルビア
櫛引祐輔北海道MF中央大学SAGAWA SHIGA FC
松本怜早稲田大学横浜F・マリノスジェイリースFC
小澤竜己愛知県FWFC東京JPVマリキナFC
伊東俊北海道MF国士舘大学モンテディオ山形ロアッソ熊本
ロメロ・フランクペルー2006流通経済大学水戸ホーリーホック鹿児島ユナイテッドFC
李澤忍治青森県1988仙台大学ソニー仙台FC
川西翔太奈良県FW大阪体育大学ガンバ大阪カターレ富山
三浦修北海道19892007DF同志社大学ガイナーレ鳥取アルテリーヴォ和歌山
岩崎晃也MF国士舘大学佐川印刷
藤本憲明大阪府FW近畿大学鹿児島ユナイテッドFC
大津一貴北海道関東学院大学T.F.S.C.FCウランバートル
菅原渉愛知県19902008DF大阪体育大学ツエーゲン金沢
椎名伸志北海道19912009MF流通経済大学松本山雅FCカターレ富山
野間涼太千葉県明治大学FKルダル・プリェヴリャSKAハバロフスク
柴崎岳青森県19922010鹿島アントラーズデポルティーボ・ラ・コルーニャ
三田尚希長野県法政大学ラインメール青森AC長野パルセイロ
櫛引政敏青森県GK清水エスパルスザスパクサツ群馬
差波優人19932011MF明治大学ベガルタ仙台ラインメール青森
舛沢樹DF中央大学ヴァンラーレ八戸Cobaltore女川
高橋晃司宮城県MF仙台大学Cobaltore女川
室屋成大阪府19942012DF明治大学FC東京ハノーファー96
山田将之埼玉県法政大学藤枝MYFC
池上丈二熊本県MF大阪体育大学レノファ山口FC
丹代爽弥青森県FW仙台大学ソニー仙台FC
菅原啓祐千葉県MF
篠田朋宏愛知県東洋大学FC大阪現役引退
八戸雄太東京都19952013DF桐蔭横浜大学Honda FC
田中雄大宮城県GKSC相模原サンフレッチェ広島
菊池流帆岩手県19962014DF大阪体育大学レノファ山口FCヴィッセル神戸
松木駿之介神奈川県MF慶応義塾大学ファジアーノ岡山FCヴェルスパ大分
平松遼太郎奈良県DF環太平洋大学FC今治奈良クラブ
山下優人千葉県MF桐蔭横浜大学いわきFC
常田克人埼玉県19972015DFベガルタ仙台松本山雅FC
神谷優太山形県MF湘南ベルマーレ清水エスパルス
原山海里埼玉県DF東京学芸大学いわてグルージャ盛岡ホンダロックSC
廣末陸東京都19982016GKFC東京ラインメール青森
高橋壱晟青森県MFジェフユナイテッド千葉
三國スティビアエブス東京都DF順天堂大学水戸ホーリーホックFC岐阜
住永翔北海道MF明治大学AC長野パルセイロラインメール青森
佐々木快青森県DF新潟医療福祉大ヴァンラーレ八戸
橋本恭輔東京都東京23FCY.S.C.C.横浜
小山新青森県関西大学FC岐阜
嵯峨理久MF仙台大学いわきFC
郷家友太宮城県19992017ヴィッセル神戸ベガルタ仙台
中村駿太千葉県FWモンテディオ山形
蓑田広大神奈川県DF法政大学湘南ベルマーレヴァンラーレ八戸
堀脩大東京都MF中央大学カターレ富山東京武蔵野ユナイテッドFC
鍵山慶司東京都DF東洋大学おこしやす京都ACFC琉球
檀崎竜孔宮城県20002018MF北海道コンサドーレ札幌
三國ケネディエブス東京都DFアビスパ福岡
二階堂正哉宮城県新潟医療福祉大学Y.S.C.C.横浜
天笠泰輝群馬県MF関西大学ザスパクサツ群馬
バスケス・バイロンチリいわきFC東京ヴェルディ
飯田雅浩東京都GK国士舘大学東京ヴェルディ
武田英寿宮城県20012019MF浦和レッズ水戸ホーリーホック
古宿理久神奈川県横浜FC
藤原優大青森県20022020DF浦和レッズFC町田ゼルビア
タビナス・ポール・ビスマルク東京都いわてグルージャ盛岡
安斎颯馬東京都MF早稲田大学FC東京
松木玖生北海道20032021MFFC東京
宇野禅斗福島県FC町田ゼルビア

卓球

野球

バドミントン

テニス

柔道

ボクシング

自転車

フィギュアスケート

スノーボード

その他

芸能

脚注

  1. サッカー部”. 青森山田高等学校公式サイト. 2021年12月20日閲覧。
  2. 黒田剛 (2017年5月22日). サッカー弱小高が全国2冠王者に育ったワケ 柴崎岳を輩出した青森山田高校の育成哲学”. 東洋経済オンライン. 2019年1月16日閲覧。
  3. 男子優勝の青森山田、最後も優勝で締めた - Nittaku
  4. 男子新体操部 - 青森山田高校

関連項目

外部リンク


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