防霜ファン
構造
高さ5m程度の金属ポールまたはコンクリート柱の上部に斜め下方に向けて設置した大型の送風機と、これを制御・駆動するコントローラーユニットを組み合わせたものである。
羽根の枚数は3枚のものが多く、大きな扇風機が取り付けられているように見える。
原理
その外観から、農作物を冷やすために使われると思われがちであるが、冷え込む地表付近に対して上空数mの比較的温かい空気を送り込むことで地表面の温度を上げ、霜の被害を防ぐために使用される[2]。
特に春先、新芽が芽吹く時期の作物は霜の害を受けやすいため、防霜ファンはよく使用される。
コントローラーは、温度センサー、タイマー、強制駆動スイッチの3つを備えているものが多く、気温が設定温度を下回った場合、あらかじめ指定した時刻になった場合、その他任意のタイミングでファンを駆動させることができる。
防霜ファンのみでは対応できないほど冷え込む場合はビニールシートなどを併用する。
三重県農業技術センターの茶業センターにて横山俊祐らにより開発された。
脚注
- “米国ワシントン州のりんご生産の現状と省力・機械化技術に関する調査報告書”. (公財)中央果実協会. 2019年10月12日閲覧。
- “防霜ファンの気温差制御”. 農研機構. 2020年5月29日閲覧。
関連人物
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