金華山トンネル
金華山トンネル(きんかざんトンネル)は、岐阜県岐阜市にある岐阜県道287号上白金真砂線のトンネル。
金華山トンネル西坑口(2007年10月撮影) | |
概要 | |
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位置 | 岐阜県 |
座標 | 北緯35度26分10.3秒 東経136度46分45.1秒 |
現況 | 共用中 |
所属路線名 | 岐阜県道287号上白金真砂線 |
起点 | 岐阜県岐阜市字水風呂谷地内[1] |
終点 | 岐阜県岐阜市大宮町1丁目地内[1] |
運用 | |
完成 | 1987年(昭和62年)3月[2] |
開通 | 1987年(昭和62年)4月[3] |
所有 | 岐阜県 |
技術情報 | |
全長 | 804.4 m[2] |
道路車線数 | 2 |
設計速度 | 50 km/h(40km/h制限) |
高さ | 4.7 m |
幅 | 8.5 m(車道:3.0 m×2) |
名前のとおり金華山(正確には丸山から金華山にかけて)を貫通するトンネルである。
概要
- 1987年(昭和62年)4月に開通した2車線のトンネルであり、全長804.4 m。一般道路だが、トンネルの手前に歩行者通行止め、自転車・軽車両通行止めの規制標識が設置されており、歩行者・自転車・軽車両の通行が禁止されている。
- 県道287号上白金真砂線は長良川左岸の道路である。長良川の川岸まで金華山が迫り、道幅が狭く落石の危険もある。金華山トンネルはその対策として計画された「長良川リバーサイドウェイ」[4]の一部を構成するトンネルである。
- 金華山トンネル東側から鵜飼い大橋の区間においてはリバーサイドウェイとして拡幅されたが、異常気象時には落石の危険性もあるため、当トンネルを含む鵜飼い大橋から長良橋通り(長良橋南交差点)までの区間(岐阜市日野 - 岐阜市大宮町1丁目:1.9 km)が雨量規制区間に指定されており、規制基準値(連続雨量120mmまたは時間雨量60mm)を上回ると交通規制される[5]。そのため、西坑口の手前には道路情報を表示する道路情報板が設置されている。
- 当トンネルはラジオの再放送を行っている。但し、岐阜県内を放送対象地域とするFM GIFUの再放送は行われていない。
- 当トンネル東坑口は長良川の河畔沿いにあるため、洪水時に当トンネルから市街地に浸水しないように、日本で唯一、トンネル内に水門(金華山トンネル陸閘マイターゲート)が設置されている[6][7]。
- 当トンネルの近傍には、岐阜市上下水道事業部によって市内上水道設備として造られた日本初の大規模地下空洞式配水池(鏡岩配水池)が存在する。螺旋状に建設された配水用の上部トンネルは、金華山トンネルを跨ぐように建設されている[8]。
諸元
年表
脚注
- 『岐阜県議会沿革誌 続編の21』、515-516頁
- 東坑口に2枚ある銘板のうち下側の銘板による。
- 『岐阜県道路公社 37年のあゆみ』、28頁
- 長良川リバーサイド有料道路は長良川リバーサイドウェイの有料道路区間である。
- 雨量規制区間一覧表、岐阜県庁 県土整備部道路維持課、2020年4月1日現在
- 畳を挿しこむ堤防!? 全国でも3県しかない特殊堤防に「すごいな!」ミキ興奮の水害対策とは『歩道・車道バラエティ 道との遭遇』(2023年3月14日放送)、CBC MAGAZINE、2023年3月17日
- 重要水防箇所 長良川(伊自良川含む) 重点区間と要注意区間(拡大図A)、国土交通省中部地方整備局 木曽川上流河川事務所
- 日本トンネル技術協会編「岐阜城金華山山腹に2万m3の地下配水池―岐阜市水道部 鏡岩配水池」『トンネルと地下』第30巻第9号、土木工学社、1999年9月1日、45頁、doi:10.11501/3234603。
- 『金華史誌』、247頁
- 「第1章 岐阜県の現状」『県土整備ビジョン』岐阜県、2007年3月、22頁 。
- 沿革、市川工務店
- 『金華史誌』、236頁
参考文献
- 『岐阜県議会沿革誌 続編の21』岐阜県議会事務局、1988年3月31日。doi:10.11501/9776159 。
- 『金華史誌』金華史誌編集委員会、1993年3月 。
- 『岐阜県道路公社 37年のあゆみ』岐阜県道路公社、2014年7月、23-29頁。 オリジナルの2014年3月9日時点におけるアーカイブ 。
関連項目
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