二重星
二重星(にじゅうせい、英: double star[1])は、天球上で極めて接近して見える2つの星のことである。非常に接近しているため肉眼では1つの星に見えるが、望遠鏡などで観測することで2つに分解されるものもある。お互いの星が万有引力によって周回しているものは「連星」と呼ばれる。連星は、その見え方によって「実視連星」、「分光連星」、「食連星」などと呼ばれる。地球から見た方向のみが一致しているペアは「見かけの二重星」と呼ばれる[1]。
見かけの二重星
地球上から見る方向は同じだが、実際には引力などの影響を及ぼさない見かけ上の2つの星。代表例としてさそり座ζ星がある。150光年離れたオレンジ色の巨星と6000光年彼方の青色超巨星からなる色の対比が美しい二重星である。また、おおぐま座ζ星ミザールとおおぐま座80番星(アルコル)も見かけの二重星として有名だが、両者の実際の距離は約3光年で、連星の可能性もある。
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