若菜集
『若菜集』(わかなしゅう)は、島崎藤村の処女詩集。1897年に春陽堂から刊行。明治時代に作られた。
七五調を基調とし、冒頭に置かれた「六人の処女」(「おえふ」「おきぬ」など)のほか51編を収録。「秋風の歌」や「初恋」が特に名高い。日本におけるロマン主義文学の代表的な詩集である。
初恋 島崎藤村 まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき 前にさしたる花ぐしの 花ある君と思ひけり やさしく白き手をのべて 林檎をわれにあたへしは 薄紅の秋の実に 人こひ初めしはじめなり わがこゝろなきためいきの その髪の毛にかゝるとき たのしき恋の盃を 君が情に酌みしかな 林檎畑の樹の下に おのづからなる細道は 誰が踏みそめしかたみぞと 問ひたまふこそこひしけれ
関連項目
脚注
- “【「初恋」戌亥とこ】島崎藤村の詩が最新コンテンツでよみがえる にじさんじプロジェクト×こもろ観光局”. 一般社団法人こもろ観光局. 2021年10月26日閲覧。
外部リンク
- 『若菜集』:新字旧仮名 - 青空文庫
- 『若菜集』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- 若菜集 - 国文学研究資料館近代書誌・近代画像データベース
- 若菜集 / 島崎藤村 著 - 早稲田大学
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