胆嚢
胆嚢(胆囊、たんのう、英: gallbladder)は、消化に必要になるまで胆汁を蓄積するセイヨウナシ形の器官。胆管(胆道)によって肝臓と十二指腸に接続している。
胆嚢 | |
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胆嚢(Gallbladder)の位置 | |
ラテン語 | Vesica biliaris |
英語 | Gallbladder |
器官 | 消化器 |
動脈 | 胆嚢動脈 |
静脈 | 胆嚢静脈 |
神経 |
腹腔神経節 迷走神経[1] |
解剖学
すべての哺乳動物に胆嚢があるというわけではない。例えば、ラットやウマは胆汁の貯蔵に専門化した器官を持っていない。
胆嚢は胆嚢管を通して主な胆管に接続する。主な胆道は肝臓から十二指腸まで続く、そして事実上、胆嚢管は胆嚢の入り口と出口すなわち「袋小路」である。
胆嚢は中鎖骨線 (MCL) と幽門横断面の9番目のあばら骨の先との交差点の皮膚の下にある。
胆嚢動脈・静脈により血液が供給され、平行して胆嚢管が走る。胆嚢動脈は非常に様々で、胆嚢摘出術の際の結紮・切除の方法も異なってくる。
疾患での役割
胆石症
最大25%の人間が、コレステロール、レシチン、および胆汁酸で構成された胆石を持つ。これらは通常、食事と関係して、胆嚢収縮と胆石が胆管を通り抜けることで、疝痛を引き起こす場合がある。また微小な胆石が多数発生する症状を胆砂(症)と呼ぶことがある。外科手術(胆嚢摘出)が最も一般的な胆石の根治治療法である。そして腹腔鏡下でそれを実行することができる。実際、胆嚢摘出は腹腔鏡手術で最も多くの適用される手技の1つである。
胆石症の増加するリスクで伝統的に考えられた次の5つのFに当てはまる人々である:
薬用
クマの胆嚢は「熊の胆」と呼ばれ、漢方薬として重要視される。いわゆる臥薪嘗胆の胆がこれである。サルのものが代用とされたこともあり、龍宮伝説に乙姫の病気を治すためにクラゲがサルの肝を取りに行く話がある。
関連画像
- 胆嚢
- 胆嚢周辺の消化器官
脚注
- Ginsburg, Ph.D., J.N. (2005-08-22)."Control of Gastrointestinal Function",in Thomas M. Nosek, Ph.D.: Gastrointestinal Physiology, Essentials of Human Physiology. Augusta, Georgia, United State: Medical College of Georgia, p30. Retrieved on 2007-06-29.
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