第24独立機械化旅団 (ウクライナ陸軍)

第24狙撃師団

1918年7月26日、ロシア内戦の影響に伴い、赤軍（ソ連地上軍）第1軍隷下の第1シンビルスク狙撃師団として、ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国（現ロシア）で創設された[2]。

1918年8月から、ロシア内戦に投入され、白軍に勝利し、赤旗勲章を授与された。

1918年11月、軍の師団番号が統一され、第24狙撃師団に改称した。

1920年1月、ポーランド・ソビエト戦争に投入され、ポーランド共和国、ウクライナ人民共和国に敗北した。

1933年2月、2回目の赤旗勲章を授与された。

1939年9月から、バルト諸国占領、冬戦争に投入され、3回目の赤旗勲章を授与された。

1941年6月、独ソ戦に投入され、9月にナチス・ドイツに包囲殲滅され部隊が全滅した。

1942年1月1日、第412狙撃師団を基幹に、ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国で再編された。

1942年3月、独ソ戦に投入され、枢軸国に勝利し、二等スヴォーロフ勲章、二等ボグダン・フメリニツキー勲章を授与され、戦後に解隊された。

第24師団記念碑

1945年7月10日、第294狙撃師団を基幹に、ウクライナ・ソビエト社会主義共和国（現ウクライナ）リヴィウ州で再編された[3]。

1957年6月4日、部隊の機械化に伴い、第24自動車化狙撃師団に改編した[3]。

1978年2月、十月革命勲章を授与された[3]。

1992年1月1日、ソビエト連邦の崩壊とウクライナの独立に伴い、創設されたウクライナ陸軍に編入し、第13軍団隷下の第24機械化師団に改編した[3]。

2003年9月1日、部隊の縮小に伴い、第24独立機械化旅団に改編した。

2014年3月から、ドンバス戦争に投入され、東部ドネツィク州、ルハーンシク州の前線に配置された。

2014年11月、ウクライナ領土防衛大隊の第3ヴォーリャ領土防衛大隊（第3独立自動車化歩兵大隊に改称）と第8ポジーリャ領土防衛大隊（第8独立自動車化歩兵大隊に改称）が配属された。

2015年11月18日、ロシアとの関係悪化によりソビエト連邦軍時代に授与された、十月革命勲章、赤旗勲章、スヴォーロフ勲章、クトゥーゾフ勲章を返上した[4]。

2016年1月、第8独立自動車化歩兵大隊が新編されたイヴァーノ＝フランキーウシク州駐屯の第10独立山岳強襲旅団隷下に転属した。

2017年8月23日、ペトロ・ポロシェンコ大統領から、名誉称号「ダヌィーロ・ロマーノヴィチ」を授与された[5]。

2021年11月から、ドンバス戦争で東部ルハーンシク州セヴェロドネツィク地区ポパスナに配備されていたため、ロシアのウクライナ侵攻はそのまま開戦した。交戦中のルガンスク人民共和国に加えてロシア軍も参戦し、ウクライナ東部攻勢の最前線となった[6][7]。

2022年5月6日、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領から、勇敢と勇気勲章を授与された[8]。

2022年6月下旬、東部ルハーンシク州セヴェロドネツィク地区ゾロテに配備されていた第3機械化大隊が、降伏し捕虜になったとロシア国防省が発表した[9]。

2022年7月中旬、東部ドネツィク州クラマトルスクに配備されていたが、第115独立機械化旅団と交代で後方に移動した[6]。

2022年10月、南部ヘルソン州の前線に配置され、11月中旬にロシア軍はヘルソンから撤退した[10]。

2023年3月、東部ドネツィク州バフムート地区に配備されている[11]。