真木大堂

真木大堂(まきおおどう、まきのおおどう)は、大分県豊後高田市田染真木にある仏教寺院である。

真木大堂
真木大堂の位置(日本内)
真木大堂
真木大堂

概要

真木大堂は、馬城山伝乗寺(まきさんでんじょうじ)の堂宇のひとつであったと伝えられる[1][2]。伝乗寺は、養老2年(718年)に仁聞菩薩によって開創されたと伝えられる六郷満山の本山本寺8ヶ寺のひとつで、その中でも七堂伽藍を有する最大規模の中心的寺院であり、田染地区に36の寺坊を有していたという。しかし、約700年前に火災により焼失し、詳細な史料は残されていない[2]

現存するのは、江戸時代に再建された小規模な旧本堂(大堂)と、昭和40年代に新造された収蔵庫のみである[1][2][3]。真木大堂に収められている国の重要文化財の4件9躯の仏像は、伝乗寺の各堂宇に伝えられたものが、各寺坊の衰退に伴って一箇所に集められたものだとされる。

宇佐神宮六郷満山霊場第5番[4]

文化財

重要文化財

  • 木造阿弥陀如来坐像 - 収蔵庫の中央に坐す。地方における定朝様の先駆け的作品と評価される。
  • 木造大威徳明王像 - 白牛に跨がる六面六臂六足の像。大威徳明王像としては日本最大。
  • 木造不動明王二童子立像 - 木彫の不動明王では国内最大級のスケールを誇る。
  • 木造四天王立像 - 阿弥陀如来の周囲を守護するほぼ等身大の像。地方作と言われる。

いずれも収蔵庫に安置されている[3]

大分県指定有形文化財

  • 木造仁王像(阿形) - 2017年(平成29年)3月7日指定。の一木造で、像高は225cm。旧本堂に安置されている。平安時代末期から鎌倉時代初期の作と推定されている[5][3]。対となる吽形像は江戸時代後期頃に造り直されたもので、指定から外れている[6]

交通

脚注

外部リンク

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