男鹿半島沖地震

男鹿半島沖地震(おがはんとうおきじしん)は、1964年(昭和39年)5月7日16時58分に、秋田県沖で発生した地震。震源の深さは24kmで、地震の規模はM6.9であった[1]。秋田県の男鹿市南秋田郡琴浜村山本郡八竜村能代市などで、住家の全壊3棟、半壊2棟、一部被損49棟、棟床上浸水1棟、床下浸水26棟の被害があった[2]。なお、当時は特定の市町村にしか震度計が設置されていなかったことから、震源に近い市町村では震度記録がなく、青森県西津軽郡深浦町、秋田県秋田市山形県酒田市で最大震度4を観測している。

男鹿半島沖地震の位置(日本内)
男鹿半島沖地震
震源地

この地震の震源地は、1983年(昭和58年)の日本海中部地震の震源地とほぼ同じ場所であり、日本海中部地震に19年先行したすべりだったのではないかという説がある[3]。ただし、津波による被害が大きかった日本海中部地震と異なり、この地震は堤防決壊が3カ所、山崩れが5カ所の被害で津波は1m未満しかなく、津波被害はなかった。

脚注

  1. 震度データベース検索”. www.data.jma.go.jp. 2021年2月14日閲覧。
  2. 教えて!なまず先生!~秋田県に被害を及ぼした歴史地震~(25.4.12)|国立大学法人 秋田大学”. www.akita-u.ac.jp. 2021年2月14日閲覧。
  3. 海野 徳仁, 伊藤 喜宏, 五十嵐 俊博, 長谷川 昭. “1964年男鹿半島沖地震 (M6.9): 1983年日本海中部地震に19年先行したすべり?”. 地震 第2輯 2001年53巻3号. https://www.jstage.jst.go.jp/article/zisin1948/53/3/53_3_263/_article/-char/ja/ 2021年2月14日閲覧。.
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