生地中橋
生地中橋(いくじなかばし)は、富山県黒部市生地の黒部漁港に架かる可動橋。昭和期に黒部漁港拡張のために動力昇降式可動橋となり、後に現在の、橋の片側を軸として回転する片持ち式の旋回式可動橋に架け替えられた。これは日本では最初であり[1]、世界でも珍しい橋である。
生地中橋 | |
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基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 黒部市 |
交差物件 | 黒部漁港 |
建設 | 1980 - 1982年 |
座標 | 北緯36度53分30秒 東経137度24分55秒 |
構造諸元 | |
形式 | 旋回式可動橋 |
全長 | 38.4m |
幅 | 7m |
地図 | |
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関連項目 | |
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式 |
2006年、未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選に選定された。
概要
黒部漁港の港口に架かり、両岸の集落を結ぶ橋の下をくぐることが出来ない漁船の出入りに対応し24時間体制で運行しており、橋のたもとにある操作管理室からの操作により、橋を持ち上げる2本の油圧シリンダーと、旋回用の2本の旋回シリンダーによって重さ約307tの橋が、片側を軸に78度回転する[2]仕組みで、現在は1日約7回から30回ほど稼働している。また、この橋に隣接して歩行者用の海底トンネルがある。
諸元
- 構造形式 - 旋回式可動橋(片持ち式)
- 橋長 - 38.4m
- 幅員 - 7m
- 重さ - 約307t
脚注
- 『富山の漁港』(1989年12月、富山県・富山県漁港協会発行)21頁。
- 『富山大百科事典 上巻』(1994年8月1日、北日本新聞社発行)694ページ。
- 『新聞に見る20世紀の富山 第3巻』(2000年11月26日、北日本新聞社発行)92頁。
参考文献
- “未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選 生地中橋(いくじなかばし)” (PDF). 社団法人全国漁港漁場協会. 2013年4月19日閲覧。
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