猪目洞窟

猪目洞窟(いのめどうくつ)は、島根県出雲市猪目町にある洞窟遺跡。1957年7月27日、「猪目洞窟遺物包含層 (いのめどうくついぶつほうがんそう) 」の名で国史跡に指定された。また、2017年4月28日には、日本遺産「日が沈む聖地出雲~神が創り出した地の夕日を巡る~」の構成文化財にも選定されている。

猪目洞窟の位置(島根県内)
猪目洞窟
猪目洞窟
位置

概要

猪目湾の西端にある海蝕大洞穴で、洞口は東に向き、幅36m、中央部 高さ約12m、奥行き約50mであり、奥に進むにしたがって幅と高さとを減じ、トンネル状の岩隙となる。洞底には凝灰岩の巨塊小片微砂等が推積している。昭和23年10月の漁港修築中に、偶然推積層から各種の遺物が発見された。遺物は層序的に良好な保存状態で存するもので縄文土器弥生土器、貝釧及び土師器須恵器、各種木製品からなり、人骨も埋存している。日本海沿岸の洞窟遺跡として学術上価値が高い。本洞窟からの出土遺物は、県指定文化財に指定されている。

出典

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