狩矢荘助

狩矢 荘助(かりや そうすけ)は、山村美紗推理小説に登場する架空の警察官

人物

階級は警部。所属は京都府警察本部刑事部捜査一課。よくコンビを組むのは橋口大吾警部補

家族構成は原作とドラマによって異なる。原作の『名探偵キャサリン』シリーズにおいては独身設定と見られ、それを強調する場面もある。ドラマ『狩矢父娘シリーズ』『狩矢警部シリーズ』内での設定では妻・澄江と長女・和美が存在している。

従来は脇役であったが、近年は狩矢を主役にしたシリーズも制作されている。また映像化されることの多い山村美紗の作品のほとんどに登場する警察官であるため、狩矢警部を演じたことのある俳優は数多い。なお、一番回数が多いのは若林豪(50回以上)で、山村美紗本人が狩矢のモデルとして若林をイメージしたと証言している[1]

普段は落ち着いた言動だが激しやすく、卑劣な犯人に対して突然感情を昂ぶらせることもあった。犯人に対しては憐れみを込めた表情を見せることもあるが、「あんた」呼びして敬語を使わなくなるなど言い逃れはできないという態度をとる。 刑事としての能力は高く、主人公として描かれる場合は最初から犯人の目星を付け、アリバイトリックを看破するなど活躍を見せる。 しかし犯人のトリックに気づけず、濡れ衣を着せられた無実の人間を頭から犯人と決めつけて難詰するという醜態をさらしたこともある(狩谷のせいというわけではないが、その結果、無実の人間が真犯人を殺害するという復讐殺人が起こってしまった)。

最後の登場は『在原業平殺人事件』。山村の遺作であり、10章以降を引き継いだ西村京太郎の手によって完成させられた。 そちらでは随所に主人公の前に現れては情報交換を行い、推理の手助けをするという役回りだった。

狩矢警部を演じた主な俳優

若林豪

局をまたいで同じ役を演じている。

  • 赤い霊柩車シリーズフジテレビ系)
  • 山村美紗サスペンス(テレビ朝日系)
    • 京都茶道家元殺人事件(1989年10月14日、テレビ朝日系)
    • 京都・天の橋立殺人事件(1992年1月25日、テレビ朝日系)
    • 京都・浜名湖殺人事件(1993年8月14日、テレビ朝日系)
    • 京都・徳島 平家伝説殺人事件(1993年12月25日、テレビ朝日系)
    • 京都・グアムミステリーツアー(1995年4月1日、テレビ朝日系)
    • 京都再婚旅行殺人事件(2005年1月6日)
  • 山村美紗サスペンス 京都宵山殺人事件 女性検視官江夏冬子4TBS系) ※4作目のみ担当
  • 山村美紗サスペンス 京都・呪いの十二単衣殺人事件 (2000年2月4日、フジテレビ系)

ほか多数

藤田まこと
山城新伍
  • 山村美紗サスペンス(単発)シリーズ(フジテレビ系)など
竜雷太
  • 京都お見合いツアー殺人事件シリーズ(テレビ朝日系)
横内正

局をまたいで同じ役を演じている。

松方弘樹[1]
小野寺昭
  • 花の美人姉妹シリーズ(テレビ朝日系)
田村亮
西岡徳馬
神田正輝
  • 京都紫野殺人事件(フジテレビ系)
夏夕介
  • 花嫁は容疑者(テレビ朝日系)など
本田博太郎
船越英一郎

局をまたいで同じ役を演じている。また『和田アキ子殺人事件』では狩矢荘助の知り合いとして登場。

など

榎木孝明
吉田栄作

脚注

  1. 東映によるテレビ朝日系列ドラマ「舞妓さんは名探偵!」番組紹介の第8回見どころには「狩矢警部と言えば、山村美紗作品の語り部。...作品によってキャラクターの設定は若干異なりますが、山村先生自身は松方弘樹さんをイメージして書いてみた」と記述。
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