犬山検査場茶所検車支区

茶所検車支区(ちゃじょけんしゃしく)は、岐阜県岐阜市にある、名古屋鉄道(名鉄)の車両基地である。従前の施設名は茶所検車区(ちゃじょけんしゃく)[2]犬山検査場に所属する検車支区の一つで名古屋本線岐南駅茶所駅の間にある[3]

茶所検車支区
検車支区入口
基本情報
所在地 岐阜県岐阜市下川手
鉄道事業者 名古屋鉄道(名鉄)
帰属組織 犬山検査場
最寄駅 茶所駅
車両基地概要
敷地面積 4,125 m2
検査線本数 2本
最大収容両数 22両
備考 データは2009年3月現在[1]

概要

1956年(昭和31年)に開設された。広さは4,125m2。検査ピットを2線(8両用)を有し、日常検査に対応している。また最大22両を留置可能である。名古屋本線とは茶所駅側で接続している。

かつては新川工場の配下検車区であったが[4]、組織再編で現在は犬山検査場に所属している[5]

主に名古屋本線、空港線特急用車両(2000系2200系1000系・1030系・1200系・1230系1700系)の列車検査、洗車、車内清掃を行っている。

7000系・7500系パノラマカーが多数在籍した時代は、その運用拠点でもあった。

茶所検車支区 配線略図
茶所検車支区 配線略図
凡例
出典:[6]


周辺地域との問題

茶所駅と加納駅の間から名鉄岐阜駅の区間は半径160m - 210mの急カーブがあり、特急でも50km/h - 55km/h以下まで減速する。さらに茶所検車支区への回送列車の本数が多いため、この周辺の中山道岐阜県道181号岐阜那加線)や主要道路(岐阜県道77号岐阜環状線)の踏切は開かずの踏切となっている。

岐阜市等が主体となり、境川橋梁から名鉄岐阜駅までの区間を連続立体交差化し、茶所駅と加納駅を統合する計画がある。茶所検車支区は立体化や移転はせず、高架から勾配線で接続される予定である。

脚注

  1. 伊藤慎悟「検車区の概要」『鉄道ピクトリアル』第816巻、電気車研究会、2009年3月、59頁。
  2. 清水武、田中義人『名古屋鉄道車両史 下巻』アルファベータブックス、2019年8月、136頁。
  3. 清水武、田中義人『名古屋鉄道車両史 下巻』アルファベータブックス、2019年8月、137頁。
  4. 宇佐美晃「車両保守体制と車両基地の概要」『鉄道ピクトリアル』第624巻、電気車研究会、1996年7月、47頁。
  5. 伊藤慎悟「検車区の概要」『鉄道ピクトリアル』第816巻、電気車研究会、2009年3月、58頁。
  6. 巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」(『鉄道ピクトリアル No.816 2009年3月号臨時増刊』電気車研究会、2009年)

関連項目

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