特急静岡相良線

特急静岡相良線(とっきゅうしずおかさがらせん)とは、静岡県静岡市と静岡県牧之原市を結ぶしずてつジャストライン路線バスである。

特急静岡相良線で使用されている相良681 セレガ

概説

路線の特徴

  • 相良営業所浜岡営業所鳥坂営業所丸子営業所の共管である。
  • 早朝と夕方から夜間の便は榛原総合病院を経由しない。
  • 日中は20分間隔で、16時以降は増発される。朝のラッシュ時の上り(静岡方面)は5分間隔で運行される。
  • この路線は静岡IC⇔吉田IC間で東名高速道路を走行するため、観光・高速タイプの車両が使われている(詳細は後述)。また、東名高速に入る際に、シートベルト着用を案内するビデオが流れる。
  • 系統番号は、相良営業所方面のみ与えられている。
  • 富士山静岡空港静岡線と車両を共用している。
  • 「相良局前バス停」~「相良営業所バス停」のみが路上バス停であり、それ以外は路上でも待避所が設けられているか、二車線道路に存在している。
  • 東名高速道路を走行するが、同社では一般路線バスとして扱われている。

運行時刻

  • 開通当初から1980年代前半までは観光としての利用を想定していたため、運行時間は御前崎方面はおおよそ8時-19時で、新静岡方面は7時-18時であった。[1][2]
  • 1990年頃になってから、運行時間は相良方面が7時-22時で、新静岡方面が6時-20時半と、現在と同じ定期券路線に変革されていった。
  • 2008年9月1日より運行が開始された静岡成田空港線の接続ダイヤとして、2010年2月15日のダイヤ改正まで相良営業所23:10発の便が設定されていた。このダイヤでは、静岡成田空港線の車両を用いて運行がされていた。

深夜バス

  • 下り便が平日1本のみ運行される。
  • 深夜バス開始当初は、新静岡23:36発の便が設定されていたが、2019年(平成31年)4月1日のダイヤ改定で廃止された。
  • 乗車は新静岡・静岡駅前のみである。それ以降は降車のみで、車外放送も流れない。
  • 乗車の際には追加料金が必要になるが、料金が倍額となる一般路線とは異なり、最大料金が500円に抑えられている。
  • 2021(令和3年)3月現在、新型コロナウイルス感染症流行に伴うダイヤ改定で、深夜バスは運行されていない。

特別ダイヤ

  • 夏季、冬季、春季に特別ダイヤが設定されている。主に朝ラッシュの本数が通常より少なくなる。新型コロナウイルス感染症に伴う特別ダイヤで運行されている現在は、設定されないこともある。
  • 年末年始特別ダイヤでは、本数が極端に減便される。しかし、始発・終発の時刻は通常とさほど変わらない。

運行系統および停車停留所

凡例

停車…○ 一部便で停車…△ 通過…- 降車のみ…×

停留所名 相良営業所行(101) 浜岡営業所行 深夜バス相良行(101)※現在運行されていない。 新静岡行き
新静岡
静岡駅
静岡IC(インター)入口 ×
東名焼津西 ×
東名大井川 ×
吉田IC(インター)入口 ×
片岡北吉田特別支援学校 ×
吉田町役場 ×
根松牧之原警察署入口 ×
榛原総合病院 -
静波海岸入口 ×
相良局前 ×
大沢公園 ×
相良営業所 ×
浜岡営業所 なし なし

102系統が現在欠番だが、以前は静波海岸発→相良営業所(旧)行として運行されていた。

吉田IC(インター)入口始発の相良営業所行(103)は、2021年(令和3年)3月28日のダイヤ改定をもって廃止された。

浜岡営業所行は、運行開始当初に101系統と表示がされていたが、現在は系統番号の設定がない。

片岡北始発の相良営業所行、日本平線直通の便は現在運行されていない。

なお、現在のダイヤについては新型コロナウイルス感染症による特別ダイヤという扱いになっている。

沿革

特急静岡御前崎線開通時に販売された記念切符(裏)

使用車両

特徴

  • 開業当初より、エアサスペンション、トップドア、リクライニングシート冷房付の観光・高速タイプの車両にワンマン機器を装備した車両で運用されている。なおトイレは装備されていない。
  • 全車両共通でWi2提携の「Shizutetu_Free_WiFi」、無線LAN(Wi-Fi)設備が整備されている。
  • 座席ごとに付いているUSBポートによりスマートフォンの充電が可能。
  • ドリンクホルダーは、2019年9月末より導入された64人乗り及び2020年3月に導入された65人乗り新型エアロエース(前述)には装備されていない。
  • 2019年9月末より導入された64人乗り及び2020年3月に導入された65人乗り新型エアロエース(前述)はリクライニング装備がないが、その他の車両については2021年1月現在、全てにリクライニング機能が備わっている。
  • 2021年時点では三菱ふそうエアロエース2代目セレガが主力となっており、これにセレガRが加わる陣容となっているが、稀に南アルプス登山線用のスペースランナーRAが運用に就くこともある。

車両の変遷

脚注

  1. 交通公社の時刻表 1986年11月号. 日本交通公社出版事業局. (昭和61年11月1日)
  2. 交通公社の時刻表 1978年10月号. 日本交通公社出版事業局. (昭和53年10月1日)
  3. 『写真で綴る静岡鉄道70年の歩み』静岡鉄道株式会社、1989年4月、163頁。
  4. 『静鉄グループ百年史 過去から未来へのメッセージ』静岡鉄道株式会社、2020年3月、104頁。
  5. 『静鉄グループ百年史 過去から未来へのメッセージ』静岡鉄道株式会社、2020年3月、146頁。
  6. 『静岡年鑑 昭和49年度版』静岡新聞社、1974年8月、153頁。
  7. 『星霜百年<特急バス>運転開始記念乗車券』静岡鉄道、1974年4月。
  8. 『写真で綴る静岡鉄道70年の歩み』静岡鉄道、1989年4月、118頁。
  9. 『静岡鉄道バス全区間路線図 1977年2月現在』静岡鉄道、1977年。
  10. 『静鉄バス時刻表 特急 静岡・御前崎線 50.7.16現在』静岡鉄道株式会社、1975年。
  11. 『静鉄バス時刻表 No.31 焼津御前崎線 昭和56年12月16日現在』静岡鉄道、1981年。
  12. 『静鉄バス時刻表 No.32 藤枝御前崎線 昭和56年12月16日現在』静岡鉄道、1981年。
  13. 『静鉄バス時刻表 No.35 特急静岡御前崎線 昭和56年12月16日現在』静岡鉄道、1981年。
  14. 『静鉄バス時刻表 特急静岡御前崎線 昭和59年4月16日現在』静岡鉄道、1984年4月16日、No.31頁。
  15. 『静鉄バス時刻表 No.35 特急静岡御前崎線 60.4.8現在』静岡鉄道、1985年。
  16. 『静岡鉄道全区間バス路線図 1984年4月現在』静岡鉄道、1984年4月。
  17. 静岡と榛南がグ~んと身近になりました 12月16日スタート 新ダイヤ時刻表. 静岡鉄道. (1986)
  18. 静鉄バス時刻表 No.35 静岡御前崎線 昭和62年4月1日現在. 静岡鉄道. (1987)
  19. 『橋梁 vol.23 No.10 <1987>12月号』橋梁編纂委員会、1987年12月10日、26頁。
  20. 『バスラマインターナショナル No.35 (Vol.7 No.3)』ぽると出版、1996年4月25日、39頁。
  21. 『静鉄バス時刻表 No.31 焼津御前崎線』静岡鉄道。
  22. 『静鉄バス時刻表 No.32 藤枝御前崎線』静岡鉄道。
  23. 『静鉄バス時刻表 No.33 初倉線』静岡鉄道。
  24. 『静鉄バス時刻表 No.35 特急静岡御前崎線』静岡鉄道。
  25. 『バスラマインターナショナル No.35 (Vol.7 No.3)』ぽると出版、1996年4月25日、36頁。
  26. 『静鉄バス時刻表 藤枝相良線』静岡鉄道、1999年。
  27. 『静鉄バス時刻表 焼津吉田線』静岡鉄道、1999年。
  28. 全国初、64人乗り大型バス導入 しずてつジャストライン”. 静岡新聞社. 2019年9月20日閲覧。
  29. 『静岡鉄道 創立70周年記念乗車券』静岡鉄道、1989年。
  30. 『バスラマインターナショナル No.35 (Vol.7 No.3)』35号、ぽると出版、1996年4月25日、38頁。
  31. 『バスラマインターナショナル No.35 (Vol.7 No.3)』ぽると出版、1996年4月25日、47頁。
  32. 『写真で綴る静岡鉄道70年の歩み』静岡鉄道株式会社、1989年4月、109頁。
  33. 『写真で綴る静岡鉄道70年の歩み』静岡鉄道、1989年4月、129,135頁。
  34. 『バスラマインターナショナル 147 2015 JAN.Vol.26 No.1』ぽると出版、2014年12月27日、51頁。
  35. 『バスラマインターナショナル 35 Vol.7 No.3』ぽると出版、1996年4月25日、46頁。
  36. 加藤 佳一『BJニューハンドブックス 39 しずてつジャストライン』BJエディターズ、2003年5月1日、60,66頁。
  37. 加藤 佳一『BJニューハンドブックス 39 しずてつジャストライン』BJエディターズ、2003年5月1日、47,48,56,57,60頁。
  38. 『バスラマインターナショナル 147 Vol.26 No.1』ぽると出版、2014年12月27日、48頁。

関連項目

This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.