烏帽子山 (松崎町)
烏帽子山(えぼしやま)は、静岡県賀茂郡松崎町雲見にある伊豆半島南西部に位置する標高162 mの山[1][2]。
烏帽子山 (松崎町) | |
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北東側から望む雲見漁港と烏帽子山 | |
標高 | 162[1] m |
所在地 |
日本 静岡県賀茂郡松崎町雲見 |
位置 | 北緯34度43分31.91秒 東経138度44分24.41秒[1] |
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プロジェクト 山 |
概要
伊豆半島西南海岸の雲見崎にあり、山上には雲見浅間神社がある[2]。1937年(昭和12年)6月15日に指定された国の名勝「伊豆西南海岸」の一部で[3]、その特別地区(A地区)の指定を受けている[4]。山域は富士箱根伊豆国立公園の特別地域の指定を受けている[5]。山体はかつて海底火山にあったマグマの通り道が地上に現れた火山の根(火山岩頸)であり、伊豆半島ジオパークにおける西伊豆エリアの岩地・石部・雲見ジオサイトとされている[6]。山域の雲見漁港を取り囲む崖では、海底に堆積した火山灰と軽石の地層で形成された縞模様が見られる[6]。
東山麓の国道136号の沿線に、雲見浅間神社参拝者用の駐車場とトイレがあり、西側に参道が続く。その入口に鳥居があり、付近に夫婦松の御神木がある。約130段の石段の上に拝殿、その先の急な約320段の石段の上には中之宮がある。その上部に山道があり、山頂に本殿がある。本殿の南側にある大岩には展望台が設置されていて、南側に千貫門、北西に駿河湾越しの南アルプス、北に堂ヶ島と富士山などを望むことができる[6]。地元雲見では「この山で富士山を褒めると怪我をする」などの言い伝えがあり[6]、日本神話の伝承により、この山は富士山のお姉さんと呼ばれている[7]。
2016年(平成28年)3月12日に山域の岩場でロッククライミング中に死亡事故が発生した[8]。これを受け同年3月27日に宮司などによる委員会により、烏帽子山でのロッククライミングを禁止とする決定がなされた[8]。
- 山頂の雲見浅間神社の本殿横にある大岩上の展望台
地理
伊豆半島の最西端に位置する[7]。東山麓の雲見の集落には雲見温泉があり[2]、その北側には雲見漁港がある。山域の北東端に位置する岩場には、「雲見想い出岬」の展望台がある[6]。東山麓には太田川が流れ、雲見漁港に注ぐ。その河口付近にある国道136号の雲見大橋から山全体を望むことができる。
脚注
- “地理院地図(電子国土Web)・「烏帽子山」”. 国土地理院. 2018年1月17日閲覧。
- 徳久 (1992)、70頁
- “伊豆西南海岸”. 文化遺産オンライン. 2018年1月18日閲覧。
- “名勝伊豆西南海岸について”. 南伊豆町 (2002年2月5日). 2018年1月18日閲覧。
- “富士箱根伊豆国立公園の区域図(伊豆半島地域)” (PDF). 環境省. 2018年1月17日閲覧。
- “烏帽子山”. 伊豆半島ジオパーク. 2018年1月18日閲覧。
- 浜 (2013年7月31日). “松崎町雲見 烏帽子山の展望” (PDF). 環境省下田自然保護官事務所. pp. 1-2. 2018年1月17日閲覧。
- “西伊豆 雲見烏帽子山がクライミング禁止に”. 山と溪谷社 (2016年4月6日). 2018年1月18日閲覧。
- 基準点の標高は、2014年3月13日の国土地理院による標高改算値。
- “基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2018年1月18日閲覧。
- “松崎周辺の路線図”. 東海バス. 2018年1月18日閲覧。
- “運航コース・時刻表”. 堂ヶ島マリン. 2018年1月18日閲覧。
外部リンク
- 雲見浅間神社 松崎町観光協会
- 富士箱根伊豆国立公園のフォトアルバム「松崎町烏帽子山と富士山」 環境省