渡部真
渡部 真(わたべ まこと、1952年 [1] - )は、日本の社会学研究者。横浜国立大学教育人間科学部教授 [2]、東京都出身[1]、1982年東京大学大学院博士課程単位取得退学[1]。
大学院在籍時から一貫して、教育社会学、犯罪社会学、青年期の社会学を専門として研究に取り組んでいる[3]。青少年の犯罪、自殺、いじめなどの逸脱行動について、これを特別なものとみなして一方的に断罪するような視方に対して、我がこととして捉え青少年の立場に寄り添う対抗的言論を徹底して打ち立て続けている。
また、太宰治、ドストエフスキーやショーペンハウアーなどの文学・哲学にも造詣が深い。社会学の指向するものとして、文学や哲学と同様に「価値の転倒」をあげている[4]ように、文学や哲学と社会学を架橋する仕事をしている。とりわけ近年では、世間の常識に容易に迎合しない、自らの厭世的な人生観・世界観を前面に出した、平易な対話形式による著作を多く上梓している。
脚注
- 『ユースカルチャーの社会学』書肆クラルテ p229
- 横浜国立大学教育人間科学部学校教育課程スタッフより。
- 「高校生の問題行動についての一考察」犯罪社会学研究(5),166-187,1980-09など。
- 「この作家(引用者注:太宰治)の魅力を一言で言うと、「価値の転倒」ということだと思います。シェイクスピアの『マクベス』の冒頭に出てくる3人の魔女が言う「きれいは穢ない、穢ないはきれい」を身をもって体現しました。文学や哲学はもともとそうした機能をもつものですし、僕たちがやっている社会学もそうしたものを目指しているわけですが、なかなか太宰のようには徹底できません。」(『ユースカルチャーの現在』書肆クラルテ p5)
外部リンク
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