ツヌグイ・イクグイ

角杙神活杙神(つのぐいのかみ/つぬぐいのかみ・いくぐいのかみ)は、日本神話に登場するである。

角杙神

神世七代 第4代
先代 宇比地邇神
次代 意富斗能地神

神祇 天津神
全名 角杙神
別名 角樴尊
神社 物部神社宮浦宮
活杙神

神世七代 第4代
先代 須比智邇神
次代 大斗乃弁神

神祇 天津神
全名 活杙神
別名 活樴尊
神社 物部神社宮浦宮

概要

古事記』では兄を角杙神、妹を活杙神、『先代旧事本紀』では兄を角樴尊、妹を活樴尊と表記する。

『古事記』において神世七代の第4代の神とされ、兄角杙神が男神、妹活杙神が女神である。『日本書紀』では神世七代に数えられていない。

「クイ(クヒ)」は「芽ぐむ」などの「クム」で、「角ぐむ」は角のように芽が出はじめる意、「活ぐむ」は生育しはじめるの意とする説があり、泥土が段々固まってきたことにより、生物が発成し育つことができるようになったことを示す神名であるされる。

また名義は「角状の棒杙」と「活きいきとした棒杙」と考えられる[1]

名称

書名1組2組3組4組5組6組7組8組9組
古事記男神宇比地邇神角杙神意富斗能地神淤母陀流神伊邪那岐神
古事記妹須比智邇神活杙神大斗乃辧神阿夜訶志古泥神伊邪那美神
日本書紀1書第1(男神)泥土煮尊角樴尊面足尊伊奘諾尊
日本書紀1書第1(妹)沙土煮尊活樴尊惶足尊伊奘冉尊
先代旧事本紀(男神)角樴尊角龍魂尊泥土煮尊(泥土根尊)大苫彦尊(大戸之道・大富道・大戸摩彦)青橿城根尊(沫蕩尊・面足尊伊弉諾尊
先代旧事本紀妹活樴尊沙土煮尊(沙土根尊)大苫邊尊(大戸之邊・大富邊・大戸摩姫)吾屋橿城根尊(惶根尊・蚊鴈姫尊)伊弉冉尊
先代旧事本紀天三降尊天合尊(天鏡尊)天八百日尊天八十萬魂尊高皇產靈尊(亦名、高魂尊・高木命)
上記(男神)うイぢにのみことつぬぐイのみことおおとのぢのみことおもだるのみことおおとぢのみことあをかしきねのみことあまのかかみのみことあわなぎのみこといざなぎのみこと
上記いもすイぢにのみこといくぐイのみことおおとのべのみことあやかしこねのみことおおとべのみことあゆかしきねのみことあめのよろづのみことあわなみのみこといざなみのみこと
宋史日本傳男神角龔魂尊汲津丹尊面垂見尊國常立尊天鑑尊天萬尊沫名杵尊伊弉諾尊

祀る神社

参考文献

  1. 新潮日本古典集成 古事記

関連項目

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