汎マイム工房

劇団汎マイム工房(げきだんはんマイムこうぼう)は1976年にあらい汎によって創立されたパントマイム専門の劇団。2009年時点での劇団員は18名。傘下に営業企画グループ「パントマイム・アーティスト・カンパニー」とクラウン&パントマイム養成機関「パフォーミング・アーツ・カレッジ」を擁す。

東京都板橋区に稽古場を持つ[1]。観客席150人の「スタジオPAC」を拠点に全国の鑑賞会、小中学校、高等学校を対象にした公演、他文化庁の本物の舞台鑑賞事業の推薦で巡回公演を進めている。 劇団自主公演も多く、くるくるシルク公演、フィジカルソロマイム公演、道化師コンサート公演、新人トライアル公演などを行っている。

沿革

主宰のあらい汎は太田省吾の劇団「転形劇場」に所属しながらパントマイムの活動も行っており、ヨネヤマママコの助手なども務めていたが[2]、1976年に汎マイム工房を旗揚げした。当初は肉体訓練スタジオとしての位置付けで[3]、生徒は3人であった。1977年には最初の公演を行った。[4]。1982年イタリアアレッツォで開催された世界マイムフェスティバルへの参加を契機に劇団体制に移行。1983年の第10回アレッツォ世界演劇フェスティバルでは工房の5人で出場し、グランプリを獲得した[5]。それまで稽古場は池袋にあったが、1988年に転形劇場が解散すると、転形劇場が1985年から使用していた[6]T2スタジオを引き継ぎ[7]練馬区羽沢に移転した。

公演

  • 闇のサーカス(1985年)[8]
  • オリンポスのMIMOS(2001年)[9]

CM

脚注

  1. 大野幸則「劇団訪問 東京・板橋区 劇団汎マイム工房」『児童・青少年演劇ジャーナル「げき」』第16号、児童・青少年演劇ジャーナル〈げき〉編集委員会、2016年、110-113ページ。ISBN 978-4-89380-467-9。
  2. あらい汎『白塗りの道化師 パントマイムの心と身体』晩成書房、2011年、26ページ。ISBN 978-4-89380-413-6。
  3. 『パントマイムの心と身体』224ページ。
  4. 『パントマイムの心と身体』8ページ。
  5. 「今日の顔 マイムの祭典で世界一 あらい 汎さん」『読売新聞』昭和56年(1983年)11月30日付東京本社朝刊3面。
  6. 「「転形劇場」に新居 語らいの空間「T2スタジオ」 自前演劇だけでなく他の舞台芸術も公演」『読売新聞』昭和60年(1985年)7月9日付東京本社夕刊13面。
  7. 「汎マイム工房、T2スタジオへ」『新劇』第36巻第2号、白水社、1989年2月、86ページ。
  8. 「ピエロ ぐう話 幻想 3つのパントマイム公演」『読売新聞』昭和60年(1985年)7月9日付東京本社夕刊13面。
  9. 大岡淳「劇評 ありえたかもしれぬ歴史の一幕」『テアトロ』第715号、カモミール社、2001年12月、62-63ページ。
  10. 「CMたねあかし 気味悪さもおもしろい」『現代』第23巻第11号、講談社、1989年11月、103ページ。
  11. 「CM通 コスモ証券 浮世絵にも登場、歴史的な手法」『読売新聞』1989年(平成元年)9月22日付東京本社夕刊9面。

外部リンク

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