永遠 (ZARDのアルバム)

永遠』(えいえん)は、ZARDの8枚目のオリジナルアルバム規格品番はJBCJ-1021。

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永遠
ZARDスタジオ・アルバム<meta itemprop='albumReleaseType' content='アルバム' />
リリース
録音 1997年 - 1998年
MOD STUDIO BEING
STUDIO BIRDMAN
GARDENIA STUDIO
RED WAY STUDIO
BLUE WAY STUDIO
BIRDMAN WEST日本の旗 日本
ジャンル J-POP
時間
レーベル B-Gram RECORDS
プロデュース 坂井泉水
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1999年3月度月間2位(オリコン)
  • 1999年度年間19位(オリコン)
  • 登場回数17回(オリコン)
  • 週間43位 (リマスター盤) (オリコン)
ゴールドディスク
ZARD アルバム 年表
ZARD BLEND 〜SUN&STONE〜
1997年
永遠
(1999年)
ZARD BEST The Single Collection〜軌跡〜
(1999年)
EANコード

EAN 4996857000644


『永遠』収録のシングル
  1. 風が通り抜ける街へ
    リリース: 1997年7月2日
  2. 永遠
    リリース: 1997年8月20日
  3. My Baby Grand 〜ぬくもりが欲しくて〜
    リリース: 1997年12月3日
  4. 息もできない
    リリース: 1998年3月4日
  5. 運命のルーレット廻して
    リリース: 1998年9月17日
  6. 新しいドア 〜冬のひまわり〜
    リリース: 1998年12月2日
  7. GOOD DAY
    リリース: 1998年12月2日

概要

オリジナルアルバムでは過去最多の13曲が収録され、総収録時間が初めて1時間を超えた。全13曲の内、カップリング含めてシングル曲が9曲、作詞提供曲のセルフカバーが1曲であったため、アルバムオリジナルの新曲は3曲のみである。また、このアルバムから1曲ごとにバックコーラス、ギター、キーボードなどのバックバンドの一部が歌詞カードの後ろに表記されるようになった。

Don't you see!」「君に逢いたくなったら…」が、セレクションアルバム『ZARD BLEND 〜SUN&STONE〜』に収録されたため、オリジナルアルバム未収録となった。

初回特典の8cmボーナスディスクには、ピチカート・ファイヴ小西康陽プロデュースによる「Can't take my eyes off of you」が収録されている。ジャケットにはフランスのイラストレーターである、フローランス・デガの絵画を使用。同封のはがきで応募すると、1999名に抽選で30cmのLP盤がプレゼントされた。その後、2万枚限定でインディーズから発売。なお、オリコンチャートではこのアナログ盤がシングルとして50位を記録しているため、シングルの連続トップ10記録は30thシングルの『痛いくらい君があふれているよ』からの計算になっている。2005年にファンクラブ会員限定で無料配布されたアルバム「ZARD WHAT RARE TRACKS!-ZARD Edit-」内にこの曲が再録された。2010年に洋楽カバーコンピレーションアルバム「Christmas Non-Stop Carol」は葉山たけしによるリアレンジが収録される。

制作

コンポーザーには織田哲郎栗林誠一郎といったおなじみのメンバーをはじめ、大野愛果北野正人など多くの新人を起用。

坂井泉水は、発売時に当作品の全収録曲のライナーノーツを「NO.」や各音楽雑誌などに寄せており、当作品のタイトルについて、「自分達の音楽が永遠にスタンダードになれば、との思いを込めた」と語っている。

1999年2月20日に放送された「COUNT DOWN TV」において、「永遠」の坂井泉水本人の肉声によるコメントとレコーディングの様子を撮影したVTRが放送された。これが生前唯一の「COUNT DOWN TV」出演となった。しかしながら、VTRは坂井の死後に公開された映像の中で、「雨に濡れて」のレコーディング時のものであることが確認されている。またこの時に放送された「I feel fine, yeah」の音源は、アルバムに収録された音源とは別ミックスの音源である。

記録

オリジナルアルバムではZARD最後のミリオンセラーとなった。

同年にベストアルバムZARD BEST The Single Collection 〜軌跡〜』と『ZARD BEST 〜Request Memorial〜』が発売され、そのベストアルバムと共に『第14回日本ゴールドディスク大賞』のロック・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞した[1]

初週61.3万枚、累計115万枚を売り上げた。

収録曲

CD
全作詞: 坂井泉水
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.永遠坂井泉水徳永暁人徳永暁人
2.My Baby Grand 〜ぬくもりが欲しくて〜坂井泉水織田哲郎池田大介
3.「WAKE UP MAKE THE MORNING LAST〜忘れがたき人へ〜」坂井泉水福山廣也古井弘人
4.「Brand New Love」坂井泉水綿貫正顕徳永暁人
5.運命のルーレット廻して坂井泉水栗林誠一郎池田大介
6.遠い星を数えて坂井泉水栗林誠一郎徳永暁人
7.新しいドア 〜冬のひまわり〜坂井泉水北野正人古井弘人
8.GOOD DAY坂井泉水綿貫正顕池田大介
9.「I feel fine, yeah」坂井泉水三好誠古井弘人
10.少女の頃に戻ったみたいに坂井泉水大野愛果池田大介
11.息もできない坂井泉水織田哲郎葉山たけし
12.風が通り抜ける街へ坂井泉水織田哲郎徳永暁人
13.「フォトグラフ」坂井泉水徳永暁人徳永暁人
合計時間:

楽曲解説

  1. 永遠
    • 22ndシングルの表題曲。初期出荷のシングルバージョンではなく、途中からミックスがモノラルになる(増版されたシングルでも同一のものが収録されている)。バックコーラスが全員外国人である。ニューヨークでもミックスダウンが行われ、坂井泉水はライナーノーツで「インターネットで音源が届いた時は鳥肌がたった」と振り返っている。
  2. My Baby Grand 〜ぬくもりが欲しくて〜
    • 23rdシングルの表題曲。何回もレコーディングの過程でリミックスを試みていたシングル曲だが、最終的にシングルと同一のものを収録している。坂井自身が詞、曲、アレンジ全てを気に入っている曲の1つでもある。
  3. WAKE UP MAKE THE MORNING LAST〜忘れがたき人へ〜
  4. Brand New Love
    • WANDSに提供した「Brand New Love」のセルフカバー。原曲よりハードロックなアレンジとなっている。このバージョンではWANDSのボーカル・和久二郎(当時)もコーラスに参加している。最後の方で坂井によるラップが入る。アルバム発売時に制作されたビデオクリップでは、WANDSバージョンでのクリップでも使用された、蒼い稲妻のCGを中央に配し、坂井泉水本人が手で払いのける動きと稲妻の動きを組み合わせた映像を使用していた(映像自体はDon't you see!のニューヨークで撮影されたときのものである)。
      オリジナルカラオケの音盤化はされていなかったが、2018年5月16日発売「ZARD CD&DVD COLLECTION 第32号 Today is another day」の付属CDにて初音盤化された。
  5. 運命のルーレット廻して
    • 25thシングルの表題曲。最後のところがフェードアウトしていないアルバムバージョン。『名探偵コナン』オープニングテーマ。
  6. 遠い星を数えて
    • 21stシングル「風が通り抜ける街へ」のカップリング曲。編曲の徳永暁人がソプラノサックスを演奏している。
      坂井のお気に入り曲であり、1999年の船上ライブでも歌われ、2001年『ZARD BLEND II〜LEAF & SNOW〜』にもシークレットトラックとして収録。
  7. 新しいドア〜冬のひまわり〜
    • 26thシングルの表題曲。後にday after tomorrowのギターとなる北野正人が作曲した。元々はアルバム用の曲だったが、タイアップが決まり先行シングルとして発売された。
      2008年発売のベストアルバム『ZARD Request Best 〜beautiful memory〜』でも投票16位にランクインし収録された。
  8. GOOD DAY
    • 27thシングルの表題曲。「新しいドア 〜冬のひまわり〜」との同時発売。シングルでは入っていなかった、作曲者の綿貫正顕による追加のギター、ピアノの伴奏の変更などのアルバムバージョンが収録された。ギターは綿貫がこのレコーディングのために「Virgo 29 Freated Guitar」で[2]、2011年の追悼ライブ「What a beautiful memory 〜forever you〜」でもこのギターとアンプを使用し演奏披露した[3]。2016年発売の『ZARD Forever Best 〜25th Anniversary〜』にはシングルバージョンで収録。
  9. I feel fine,yeah
    • アップテンポな仕上がり。rumania montevideoの三好誠がZARDに初めて楽曲を提供。コーラスには同バンドのボーカルである三好真美も参加している。ライナーノーツでは、「真面目な詞が多かったので、ハジケてみました」と語っている。
  10. 少女の頃に戻ったみたいに
    • 25thシングル「運命のルーレット廻して」のカップリング曲。イントロにDIMENSION小野塚晃によるピアノソロが追加されたアルバムバージョン。大野愛果がはじめてZARDに提供した楽曲。
      2007年の追悼ライブ「What a beautiful memory」ではこのバージョンで披露され、大野愛果がピアノで演奏した。
      1999年のベストアルバム『ZARD BEST 〜Request Memorial〜』では投票33位となり未収録となったが、2008年発売のベストアルバム『ZARD Request Best 〜beautiful memory〜』では投票2位にランクインし2007年ライブバージョンが収録。2016年発売のベストアルバム『ZARD Forever Best 〜25th Anniversary〜』にはシングルバージョンで収録。
  11. 息もできない
    • 24thシングルの表題曲。このアルバムで唯一の葉山たけしの編曲。T-BOLANの五味孝氏がギターで参加している。このアルバム用にいくつかミックスを変えたものが制作されたが、最終的にシングルと同一のものが収録された。
      2008年発売『ZARD Request Best 〜beautiful memory〜』では投票15位にランクインし、新バージョンで収録された。
  12. 風が通り抜ける街へ
    • 21stシングルの表題曲。
  13. フォトグラフ
    • 1999年に開催された船上ライブでも歌われた。1999年4月1日に放送された読売テレビ系・日本テレビ系スペシャルドラマ「刑事たちの夏」のエンディングテーマに使用された。
      1999年発売の『ZARD BEST 〜Request Memorial〜』では投票37位となり未収録となったが、2008年発売のベストアルバム『ZARD Request Best 〜beautiful memory〜』投票20位でランクインし、同じ徳永暁人によるリアレンジを施されて収録された。

初回特典CD

  1. CAN'T TAKE MY EYES OFF OF YOU
    フランキー・ヴァリによる1967年のヒットナンバーのカバー。洋楽のカバーは坂井泉水名義では数曲あるが、ZARDでは唯一となる。アレンジはピチカート・ファイヴ小西康陽、アコーディオンでcobaが参加している。
  2. CAN'T TAKE MY EYES OFF OF YOU ~readymade wizard mix short cuts~

参加ミュージシャン

ZARD
Guest Musicians

脚注

  1. 第14回日本ゴールドディスク大賞”. 日本ゴールドディスク大賞. 2020年9月17日閲覧。
  2. GOOD DAY / ZARD 気まぐれな日々”. Livedoor Blog (2011年3月26日). 2020年10月7日閲覧。>
  3. 気まぐれな日々:ZARD " What a beautiful memory ~forever you~ "”. Livedoor Blog (2011年6月1日). 2020年10月7日閲覧。>
  1. 2003年までの旧基準ではトリプル・プラチナ認定。

外部リンク

  • WEZARD.netによる紹介ページ
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