永井啓弍
永井 啓弐(ながい けいじ、1935年1月25日[1] - )は、日本の実業家、馬主。
ながい けいじ 永井 啓弍 | |
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2010年5月撮影 | |
生誕 | 1935年1月25日(88歳)[1] 日本 三重県三重郡菰野町 |
職業 | |
肩書き | |
親 | 永井 永一(父)[1] |
親戚 | 永井 康郎(弟)[1] |
トヨタカローラ三重株式会社の重役を歴任したほか、馬主として「スズカ」などの冠名で知られ、宝塚記念などを制したサイレンススズカや天皇賞馬スズカマンボといった競走馬を所有。中京馬主協会会長も務めた。現在の馬主登録上の表記は永井 啓弍。
馬主活動
日本中央競馬会(JRA)に登録する馬主としても知られる。勝負服の柄は緑、黄袖緑一本輪であり、地方競馬・水沢競馬場(岩手)所属騎手の岩本怜が同じ柄の勝負服を使用している。冠名は預ける厩舎によって使い分けており[3]、2023年現在は鈴鹿山脈に由来する「スズカ」(主に橋田満厩舎[1])[3]のほか、「三重県鈴鹿」に由来する[3]「ミスズ」(主に加藤敬二厩舎[1][注 1])、読み替えた「サンレイ」を主に使用している。過去には、「三重県」および「太陽(Sun)」より[3]「サン」(主に高橋成忠厩舎[1])、「鈴峰」より「レイホー」[注 2]も用いられた。
なお、本名名義のほか、「永井商事株式会社」の名義でも競走馬を所有していた。詳細は後述。
主な所有馬
GI級競走優勝馬
重賞競走優勝馬
- ロイヤルスズカ(1998年スワンステークス、1997年ダービー卿チャレンジトロフィー)
- ゴーイングスズカ(1998年目黒記念、2000年福島記念)
- ミスズトニーオー(1999年新潟グランプリ)
- ミスズシャルダン(2001年小倉大賞典)
- ミレニアムスズカ(2002年阪神ジャンプステークス)
- スズカドリーム(2003年京成杯)
- サンレイジャスパー(2007年小倉記念)
- スズカコーズウェイ(2009年京王杯スプリングカップ)
- サンレイデューク(2014年東京ハイジャンプ、2015年阪神スプリングジャンプ)
- スズカデヴィアス(2018年新潟大賞典)
- スズカプレスト(2020年京都ハイジャンプ)
- サンレイポケット(2021年新潟大賞典)
永井商事名義の主な所有馬
父の永一が仲間と設立した会社で[1]、勝負服の柄は青、白星散。以前は緑、緑袖白一本輪を使用していた。冠名には三重県からの連想で[3]「スリー」を用いる。かつては「カローラ三重商事」と呼ばれていた。
2021年頃、法人の代表者が永井秀貴(ネッツトヨタノヴェル三重代表取締役社長[5])に変更されている[2]。
重賞競走優勝馬
- スリーヨーク(1974年朝日チャレンジカップ、1976年京都金杯、中日新聞杯)
- スリーフラム(1975年きさらぎ賞)
- スズカハード(1975年金鯱賞)
- スリーファイヤー(1978年金鯱賞)[注 3]
- スリーコース(1994年東海クイーンカップ、1995年根岸ステークス3着)[注 4]
- スリーアベニュー(2007年ガーネットステークス)
- スリーオペレーター(2007年阪神スプリングジャンプ)
親族とその所有馬
父・永一
父親は、馬主として知られた永井永一[1]。勝負服はの柄は緑、白袖緑一本輪で、冠名には啓弍と同じく「スズカ」「スリー」を用いた。2005年時点で故人[1]。永一の所有馬の馬名の多くは、啓弐が命名していたという[1]。かつては「株式会社三重マルゼン社」などの名義も使用していた。
- GI級競走優勝馬
- 重賞競走優勝馬
脚注
注釈
- 加藤厩舎解散後は特に使い分けていない。
- 2013年産馬限定。
- 渡辺淳三から名義変更。前名義時に1978年の阪急杯を制している。
- 地方競馬所属時の馬主名義は「スズカ商事」。
- 永井商事名義から変更。
出典
- 週刊競馬ブック 2005年6月5日号 P195-197
- 一般社団法人 中京馬主会会報「ふれあい」Vol.60 2021年5月号 (PDF)
- 松永郁子「日本一、競馬が好きな馬主 永井啓弐インタビュー」『競馬名馬&名勝負年鑑1999-2000 ファンのファンによるファンのための年度代表馬』宝島社、2000年3月、62頁。ISBN 4796694927。
- “協会のあゆみ”. 一般社団法人 中京馬主協会. 2023年3月11日閲覧。
- “社長のごあいさつ”. ネッツトヨタノヴェル三重. TOYOTA. 2023年3月4日閲覧。
- “故永井康郎氏(カローラ三重相談役)の葬儀しめやかに”. 日刊自動車新聞 電子版. 日刊自動車新聞 (2014年5月1日). 2023年3月2日閲覧。