歯内歯
歯内歯(しないし)とは、歯冠部の象牙質の一部が表層のエナメル質と共に歯髄腔内に深く陥入した歯の形態異常。嵌入歯・重積歯[1]・内反歯[1]とも呼ばれる。 組織学的には歯髄腔内に歯質の陥入が見られ、この構造は外側に象牙質、内側にエナメル質と、本来の組織構造とは逆になっている。歯質が陥入してエナメル質で囲まれた部位には、しばしば歯牙腫瘍組織、石灰化した組織、食物残渣などが認められる。その特異的な構造の為、う蝕の罹患率が高い[1]。
歯内歯 | |
---|---|
分類および外部参照情報 | |
診療科・ 学術分野 | 口腔外科 |
ICD-10 | K00.2 |
ICD-9-CM | 520.2 |
GeneReviews |
疫学
上顎の前歯部、特に上顎側切歯に最も多く見られ、稀に小臼歯、大臼歯、乳前歯にみられる[1]。下顎側切歯、下顎小臼歯、下顎犬歯ではほとんど見られない。
また、歯内歯は盲孔との関連があり、盲孔形成の異常とされている。尚、上顎側切歯での盲孔の発現率は50%以上といわれている。
脚注
関連項目
- 歯/象牙質/セメント質/エナメル質/歯髄/歯根/成長線
- 歯周組織/歯肉/歯肉溝/歯槽骨
- 齲蝕/歯周病
- 歯学/歯科/口腔細菌学/解剖学(口腔解剖学)/病理学(口腔病理学)
- 歯科医師/医師/歯科衛生士/歯科技工士
- 歯学部
This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.