柏倉康夫
人物
東京都出身。東京都立日比谷高等学校を経て、1963年東京大学文学部フランス文学科卒業。日本放送協会 (NHK) 入局。NHKパリ支局特派員、NHKキャスター、NHK解説委員室解説主幹を歴任し、解説委員として多くの番組に関わった。教員時代にも、教育テレビでのシンポジウム番組に司会進行で参与している。現在もNHKラジオ第1放送で放送されているラジオあさいちばんの「時の話題」のコーナーで不定期出演することがある。
1996年から2002年3月まで京都大学大学院文学研究科(二十世紀学専修)教授。2002年4月から2009年3月まで放送大学教授。2005年より2007年まで副学長[1]ほかに付属図書館長にも就いた。2009年に放送大学学園を定年退職。
著書
- 『ゲルニカ帰郷 ピカソの祈り』(日本放送出版協会 1981)
- 改訂版 『ピカソの祈り 名画〈ゲルニカ〉の誕生から帰郷まで』(小学館ライブラリー 1999)
- 『パリの詩・マネとマラルメ』(筑摩書房 1982)
- 『マラルメ探し』(青土社 1992)
- 『ノーベル文学賞 作家とその時代』(丸善ライブラリー 1992)
- 改訂版 『ノーベル文学賞 「文芸共和国」をめざして』(吉田書店 2012、増補版2016)
- 『マラルメの火曜会 世紀末パリの芸術家たち』(丸善ブックス 1994)
- 『梶井基次郎の青春 『檸檬』の時代』(丸善ブックス 1995)
- 『エリートのつくり方 グランド・ゼコールの社会学』(ちくま新書 1996)
- 増訂版 『指導者はこうして育つ フランスの高等教育 グラン・ゼコール』(吉田書店 2011)
- 『情報化社会研究 情報革命と社会の変革』(放送大学 2002)
- 『マスコミの倫理学』(丸善出版事業部 2002)
- 『生成するマラルメ』(青土社 2005)
- 『アンリ・カルティエ=ブレッソン伝』(青土社 2007)
- 『若き日のアンドレ・マルロー 盗掘、革命、そして作家へ』(行路社 2008)
- 『敗れし國の秋のはて 評伝・堀口九萬一』(左右社、2008)
- 『私たちはメディアとどう向き合ってきたか』(左右社「放送大学叢書」 2009)
- 『評伝 梶井基次郎 視ること、それはもうなにかなのだ』(左右社 2010)
- 『指導者はこうして育つ フランスの高等教育』[3](吉田書店 2011)
- 『思い出しておくれ、幸せだった日々を 評伝ジャック・プレヴェール』(左右社 2011)
- 『石坂洋次郎「若い人」をよむ 妖しの娘・江波恵子』(吉田書店 2012)
- 『今宵はなんという夢見る夜 金子光晴と森三千代』(左右社 2018)
共編著
翻訳
- 『牧神の午後 マラルメ・ドビュッシー・ニジンスキー』オルセー美術館編 平凡社 1994
- リシャール・エスクリード『マラルメの「大鴉」 エドガー・A.ポーの豪華詩集が生れるまで』臨川書店 1998
- ジャック・アタリ『21世紀事典』伴野文夫、萩野弘巳共訳 産業図書 1999
- ジャン=リュック・ステンメッツ『マラルメ伝 絶対と日々』永倉千夏子、宮嵜克裕共訳 筑摩書房 2004
- ステファヌ・マラルメ『賽の一振りは断じて偶然を廃することはないだろう』行路社 2009。解説フランソワーズ・モレル
- 『賽の一振り』月曜社<叢書・エクリチュールの冒険> 2022。改訂新訳
- ゴードン・ミラン『マラルメの火曜会 神話と現実』行路社 2012
- ジャック・プレヴェール『歌の塔』未知谷 2013。絵ファビアン・ロリス
- ステファヌ・マラルメ『詩集』月曜社<叢書・エクリチュールの冒険> 2018
出演
- ニュース解説、テレビコラム、視点・論点など、NHK解説員室制作番組
- 土曜リポート司会(1982年-1984年)
- NHK特集 ドキュメント昭和~世界への登場~ -NHK名作選(動画・静止画)NHKアーカイブス
脚注
- 放送大学通信 ON AIR (PDF) 第79号、同 (PDF) 第86号。
- 国立国会図書館. “博士論文『生成するマラルメ』”. 2023年4月6日閲覧。
- エリート養成機関グラン・ゼコールの報告
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