東部グループ

DBグループ(とんぶグループ)は、大韓民国の企業グループ。財閥

概要

1969年に東部建設を創業した後、経営の多角化を進めて1990年代には新興勢力ながら、2000年度までには20大財閥の一角にまで発展した[1]が、2010年代に入ると経営が悪化し、企業の切り離しや立て直しが進められている。

2010年代の経営危機

2009年唐津市に一貫製鉄所を建設した東部製鉄であった[2]が、景気減退による需要減と中国製鉄鋼との価格競争に敗れ、2014年には2兆6000億ウォンの負債を抱えることとなった。2014年7月に迎える社債の償還が困難となった[3]。東部グループは東部製鉄の自主経営を断念し、韓国産業銀行など債権団の管理下にゆだねることとなった[4]。この時点で、グループの負債額が自己資本の4倍を超えており、過剰債務の企業がグループの系列51社中24社を占めていた[5]

半導体を生産する東部ハイテクなど好況に恵まれた企業もあったが、グループの中核であった東部建設も事実上倒産。2017年には、創業家出身のグループ会長、金俊起(キム・ジュンギ)が女性秘書からセクシャル・ハラスメントで訴えられたことにより辞任するなどの混乱も生じた[6]

東部製鉄については売却先探しが難航したが、2019年6月13日、KGグループとプライベート・エクイティ・ファンドが組んだコンソーシアム第三者割当増資3,600億ウォンを引き受ける契約を結んだことを発表した[7]

現在、過去の主な企業

  • 東部建設
  • 東部製鉄
  • 東部ハイテック
  • 東部大宇電子
  • 東部損害保険
  • 東部金融投資
  • 東部ファーム韓農

脚注

  1. DBグループ紹介”. DBハイテック. 2018年11月26日閲覧。
  2. <韓国経済>東部製鉄・電気炉製鉄工場が竣工”. 東洋経済日報 (2009年11月20日). 2018年11月26日閲覧。
  3. 韓国東部グループと銀行団の熾烈な綱引き続く”. JB PRESS (2014年7月16日). 2018年11月26日閲覧。
  4. 日韓鉄鋼バトル、電炉業界でも形勢が逆転”. 東洋経済オンライン (2014年12月25日). 2018年11月26日閲覧。
  5. 韓国「危ない財閥」は昨年から3倍増 14もの大手財閥が軒並み業績悪化”. zakzak (2014年7月7日). 2018年11月26日閲覧。
  6. 東部グループ、金俊起会長が辞任…後任に李瑾榮氏”. もっとコリア. 2018年11月26日閲覧。
  7. KGグループ、東部製鉄の買収契約を締結”. NNA (2019年6月17日). 2019年9月17日閲覧。
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