最大酸素摂取量

最大酸素摂取量は Fick 方程式により定義される。

${\displaystyle \mathrm {VO_{2}\;max} =Q\times \ (\mathrm {C_{a}O_{2}} -\mathrm {C_{v}O_{2}} )}$

上記式において、Q は心拍出量、C_aO₂ は動脈酸素含有量、C_vO₂ は静脈酸素含有量で、それぞれ、最大限負荷をかけたときの値。(C_aO₂ – C_vO₂) は動静脈血酸素較差とも呼ばれる[3]。

最大心拍数と安静時心拍数から推定する方程式がデンマークの研究者グループにより作られた[4]。

${\displaystyle \mathrm {VO_{2}\;max} ={15{{\mbox{HR}}_{max} \over {\mbox{HR}}_{rest}}}}$

この方程式は最大心拍数(HR_max)と安静時心拍数(HR_rest)を使用し、最大酸素摂取量の単位は mL/(kg・分)。

ケネス・クーパーが1960年代後半にアメリカ空軍にて研究を行った。この研究による成果の一つがクーパーテストで、12分間走の走行距離から推測する方法である。

${\displaystyle \mathrm {VO_{2}\;max} ={d_{12}-505 \over 45}}$

d₁₂ は12分間走の走行距離（単位はメートル）で、最大酸素摂取量の単位は mL/(kg・分)。

20メートルシャトルランでも計測できる[5]。これは Leger と Lambert の論文 "A Maximal Multi-Stage 20-m Shuttle Run Test to predict VO2 Max" にて発表された。