日産・サニーRZ-1

サニーRZ-1(サニー アールズィー・ワン、SUNNY RZ-1)とは、かつて日産自動車が製造販売していたクーペ小型乗用車スペシャルティカー)である。

日産・サニーRZ-1
E-HB/EB/FB12型
概要
販売期間 1986年2月-1990年1月
ボディ
乗車定員 4人
ボディタイプ 3ドア ハッチバッククーペ
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン E15S(B12型)
GA15S/15E(FB12型)
E15ET(B12型)
CA16DE(EB12型)
変速機 5速MT
3速AT
4速AT
サスペンション
前後ストラット式
車両寸法
ホイールベース 2,430mm
全長 4,230mm
全幅 1,665mm
全高 1,335mm
車両重量 1,090kg(1.6 タイプB・AT&1.6 ニスモ・MT)
940kg(1.5 タイプA・MT)
その他
販売期間中の新車登録台数の累計 2万5241台[1]
系譜
後継 日産・NXクーペ

歴史

初代(E-HB、EB、FB12型 1986年-1990年)

1986年2月 B12型サニー派生のクーペとして追加。

RZ-1の名称の由来は「Runabout Zenith No.1」の頭文字から創作された造語。アールズィーワンと読む。

基本シャシーセダンおよび3ドアハッチバックカリフォルニアステーションワゴン)と共通だが、外板の多くは専用設計されていた。セダンや3ドアハッチバック、カリフォルニアは角張ったスクエア基調のデザインをしていたが、それ以上にエッジを強調したシャープな外観を与えられている。強いスラント角を持ったフロントマスク、ブリスターフェンダー、ラップアラウンドウィンドウ処理されたガラスを持つリアハッチゲート・乗車定員4名など[2]、セダンおよびハッチバックとは異なる個性を放っていた。 内装デザインは基本的にセダン・ハッチバックと共通。エンジンは当初、E15S型(1.5L 直4SOHC)およびE15ET型(1,500cc直4SOHCターボ)の2種類であったが、1986年8月にCA16DE型(1.6L 直4DOHC)が追加され、「TWINCAMシリーズ」を新たに追加。「"TWINCAM NISMO"」と呼ばれるグレードも設定され、これはサスペンションエアロパーツ、内装の一部変更などを施したスポーツ仕様であり、パワーウィンドウも装備されないスパルタンなモデルであった。海外輸出は、ほとんどの地域で「セントラRZ-1」として輸出されたほか、欧州では「サニークーペ」として販売していた。内装も、メーター類が200km/h対応の他は日本仕様と同一であった。

  • 1986年2月、サニーのクーペモデルとして販売開始。
  • 1986年8月、マイナーチェンジ実施。CA16DEを搭載したツインカムシリーズを追加。
  • 1987年11月、マイナーチェンジ実施。フロントグリルやテールレンズの意匠変更およびE15型エンジンを廃止しGA15S型、およびGA15E型エンジンを搭載。これによりターボモデルは廃止。
  • 1988年6月、フロントビスカスLSDなどのオプション装備を追加。
  • 1989年6月、装備を充実させたTYPE Jを追加。
  • 1989年12月[3]、生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
  • 1990年1月、事実上の後継車種となるNXクーペの登場に伴い、そのまま販売終了。

注釈

  1. デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第76号15ページより。
  2. セダン・3ドアハッチバック・カリフォルニアの定員はいずれも5名。
  3. サニーRZ-1(日産)のカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月18日). 2020年1月18日閲覧。

関連項目

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