文化人形
文化人形(ぶんかにんぎょう)とは、
- 大正から昭和初期にかけて作られた、洋装の布製の人形のこと。ぶらぶら人形・ヘロヘロ人形・はなちゃんとも。
- 1 を模して作られた人形のこと。
- 布製の人形のこと。
- ポーズ人形やフランス人形(日本独自発展のロココ調、布製人形)、サクラビスク[1]などを含め、大正時代から昭和初期にかけて作られた人形の総称。
狭義には 1 および 2 を指すが、既に流通している人形に対して後付けで付けられた名称のため、用法にかなりの幅がある。
歴史
文化人形の歴史ははっきりしない。明治から大正にかけて日本に輸入された西洋人形(ぬいぐるみ人形やカントリードールと呼ばれる抱き人形)や着せ替え人形を模して作られたと考えられている。
もっとも古い公的な資料は、大正時代に業界団体が作成した販売価格表だが、すでに市販されている文化人形を後付けで定義したため、漏れが多い。
ぶらぶら人形
ポーズ人形・フランス人形
この節の出典:[2]
ポーズ人形とは、当時のファッション誌を参考にデザインされた、一番可愛らしく見えるポーズで固定されたおしゃれな人形。
フランス人形とは、フランスのビスクドールや ファッションドールをもとにしているロココ調のドレスや宝塚歌劇団の衣装をイメージして造られた人形。
西洋のビスクドールやファッションドール(着せ替え人形)を参考にしているが、日本人形の会社が作っているため、作り方や素材は日本人形と同じである。
素材は顔は布製で、手足の芯材は針金に脱脂綿を巻いて、足元は円形の台に固定され、観賞用になっている。「リボン(スキヨ人形)」「サクラ人形」「HEKINAM DOOLL」がある。
脚注
- 市松人形の流れを汲む和製ビスクドール
- 宇山あゆみ『少女スタイル手帖』9頁参照
参考文献
関連項目
- ラガディ・アン&アンディ アメリカでもっとも有名なぬいぐるみ人形
- ラグドール ネコの種類。ぬいぐるみ人形(rag doll)に似ていることから命名された。
- メキシコのぬいぐるみ人形
- ウォルドルフ人形 ドイツのぬいぐるみ人形
- 青い目の人形
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