提灯行列

提灯行列(ちょうちんぎょうれつ)は、祝賀の気持ちを表すために提灯を持って行う集団行動パレード。日本国内で発展したもの。

概要

提灯行列の始まりは定かではないが江戸時代の中期(1700年代)、京都の祇園御霊会(現在の祇園祭)では、神輿を迎える行事として提灯行列が行われた記録[1]などが残る。全国に拡大した時期は明治時代以降で、欧米で行われていた松明を掲げて行進する祝賀行為などの影響を受け、学生や学校単位で実施したのが始まりとみられている。こうした流れでは1873年(明治6年)、医学校の外国人教授ミルレルの誕生日祝いに教員らが行なった例が見られる[2]。 その後、日露戦争終結や天皇の即位などの節目には、全国的な行事として大規模な提灯行列が行われ、地方のローカルイベントでも提灯行列が行われる契機となった。第二次世界大戦後は行われる機会が少なくなったが、2000年代以降においても祝賀行事のほか福島県の「会津まつり」や[3]石川県の「金沢百万石まつり[4]など地域のお祭りや年中行事と結びついて行われている。

脚注

  1. 風流「祝い提灯」 変わり提灯の復活”. Kyoto Love Kyoto (2022年6月20日). 2022年11月15日閲覧。
  2. 提灯行列”. 精選版 日本国語大辞典. 2022年11月15日閲覧。
  3. 天皇の即位を祝う提灯行列”. ナショナルジオグラフィック (2016年10月28日). 2022年11月15日閲覧。
  4. 金沢百万石まつりの子ども提灯行列、分散型で3年ぶり再開 出発式行わず”. 北国新聞 (2022年5月31日). 2022年11月15日閲覧。

関連項目

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