幽庵焼き

幽庵焼き幽安焼き柚庵焼き祐庵焼き、ゆうあんやき)は、和食の焼き物のひとつで、幽庵地(醤油味醂の調味液にユズカボスの輪切りを入れたもの)を用いた魚の付け焼き[1]

江戸時代の茶人で、食通でもあった北村祐庵(堅田幽庵)が創案したとされる[1]。しかし江戸時代の料理本などの文献には幽庵焼きの記載はなく、また幽庵焼きで用いる味醂も非常に高価なものであったため、一般的に料理に用いられるようになるのは北村祐庵の死後、約百年後からである。よって幽庵焼きを北村祐庵が創案したとするのは疑念がある。[2]

アマダイマナガツオイナダサワラカマスなどの魚の切り身や鶏肉などを、醤油味醂を1:1:1であわせ、ユズの輪切りを加えてつくった漬けダレである「幽庵地」に数日間漬けこみ、汁気を切った後に焼き上げる。

汁気を切って蒸すと幽庵蒸しとなる。

ユズの香りが清々しい焼き料理である。熱いまま、または冷まし常温で供する。

脚注

  1. 日本おさかな雑学研究会『頭がよくなる おさかな雑学大事典』幻冬舎幻冬舎文庫〉、2002年11月、241頁。ISBN 978-4344402942。
  2. 『美味求真』 北村祐庵”. 2019年10月19日閲覧。

外部リンク

「美味求真」北村祐庵

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