岸なみ
経歴
静岡県出身。
静岡英和女学校(現静岡英和女学院中学校・高等学校)卒業。
雑誌『少女の友』(実業之日本社)の編集者として活動。翻訳家である中村妙子の才を見出す。
その後、出版社「こまどり書苑」を創立。
自身も児童文学作家、翻訳家として活動。
作品の一つ「たぬきの糸車」(『伊豆の民話』所収)は昭和52年度(1977年度)より光村図書の小学校1年国語教科書に掲載され続けている[3]。
著書
- 『石の花』梁川剛一絵 講談社の絵本 1956
- 『伊豆の民話』日本の民話 未来社 1957
- 『キュリー夫人』中山正美絵 偕成社 なかよし絵文庫 1959
- 『ヘレン・ケラー』辰巳まさえ絵 偕成社 幼年伝記ものがたり 1964
- 『おにのよめさん』福田庄助絵 偕成社 どうわ絵本 1969
- 『世界のほらふき話』編著 偕成社 民話と伝説 少年少女・類別 1971
- 『マリアン・アンダースン』潮出版社 ポケット偉人伝 1971
- 『おに・てんぐばなし』赤坂三好絵 偕成社 幼年版民話シリーズ 1972
- 『心をうつ話・いじん物語 1~3年』西村達馬絵 偕成社 学年別児童文庫 1972-1974
- 『ふしぎばなし』池田浩彰絵 偕成社 幼年版民話シリーズ 1973
翻訳・再話
- 『黄金の河の王様』(ジョーン・ラスキン、中央公論社、ともだち文庫)若山旅人絵 1950
- 『せむしの子馬』(エルショーフ、講談社、世界名作童話全集)若山旅人絵 1950
- 『オズの魔法つかい』(バウム、講談社、世界名作童話全集)小坂茂絵 1951
- 『王女ナスカ』(アメリア・ハッチソン・スターリング、講談社、世界名作全集)林唯一絵 1954
- 『ライラック咲く家』(ルイザ・メイ・オルコット、講談社、世界名作全集)加藤まさを絵 1955
- 『山の少女アン』(ジュヌヴィエーヴ・フォックス、講談社、世界少女小説全集)矢車涼絵 1958
- 『サーカスの少女』(ジェーン・ラドロウ・ドレイク・アボット、偕成社、世界少女名作全集)岡野謙二絵 1958
- 『人形つかいのポーレ』(シュトルム、偕成社、世界少女名作全集)下高原千歳絵 1959
- 『レビッツ家のひみつ』(アボット、偕成社、世界少女名作全集)松田穰絵 1960
- 『幸福の家』(アボット、偕成社、少女世界文学全集)遠藤てるよ絵 1961
- 『アンクル・トム物語』(ハリエット・ビーチャー・ストウ、岩崎書店、世界少女名作全集)桜井誠絵 1964
- 『シェークスピア名作集』(偕成社、幼年世界文学全集)西村保史郎絵 1965
- 『小公子』(バーネット、講談社、世界の名作)若菜珪絵 1965
- 『小公女』(バーネット、講談社、世界の名作) 1965
- 『世界むかし話 世界民話集』(偕成社、世界のどうわ)小野木学絵 1965
脚注
- 『現代日本人名録』
- “岸なみさんが死去 児童文学作家”. 日本経済新聞 電子版. 2018年2月13日閲覧。
- 光村図書 教科書クロニクル 昭和52年度版(昭和52年~昭和54年使用)
外部リンク
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