山辺神宮


山辺神社(やまのべじんじゃ、山邊神社)とは島根県江津市江津町(ごうつちょう)に鎮座する神社である。旧社格は村社。他の別名として江津祇園宮御魂神社がある。

山辺神社
山辺神社 参道
拝殿
所在地 島根県江津市江津町112
位置 北緯35度0分31秒 東経132度13分37.5秒
主祭神 布都御魂
素戔嗚尊
稲田姫命
社格 式内社
村社
創建 伝・白雉3年(652年)
本殿の様式 入母屋造
別名 山邊
江津祇園宮
御魂神社
例祭 7月第3日曜日
主な神事 祇園大祭

祭神

布都御魂素戔嗚尊稲田姫命を主祭神とし、五男三女神を配祀する。

歴史

延喜式神名帳石見国那賀郡に記載されている「山辺神社」に比定される。社伝によれば白雉3年(652年)に石上神宮の分霊を勧請したとされる。

祇園信仰はのちに習合したものとされ、東向寺(現存)の僧侶が別当を務めた。

明治6年(1873年)に村社に列格した。昭和47年(1972年)7月の豪雨により社殿が崩壊し、同50年に再建された。同51年7月に神社本庁指定の別表神社となったが、平成10年(1998年)に神社本庁との包括関係を解消している[1]

祭事

例祭の祇園大祭は7月の第3日曜日(かつては14日)に行われ、特殊神事としてホーランエー(ホーランエンヤ、ホーラエッチャ)と呼ばれる水上渡御が4年に1度行われる[2]

その他

宝物として堀江友声の筆となるとされる『古事記絵詞』がある。

周辺

脚注

  1. 島根県神社庁『島根縣神社廰五十年誌』165頁
  2. かつては毎年行われていたが、漕ぎ手の不足により平成6年(1994年)より5年に1度となり、平成20年(2008年)より4年に1度となっている
  3. 江津本町散歩天領江津本町甍街道

参考文献

  • 式内社研究会編 『式内社調査報告 第二十一巻 出雲(B)・石見・隠岐』 885頁 (執筆者: 安田正臣)1983年 皇學館大学出版部
  • 谷川健一編 『日本の神々 神社と聖地 7 山陰』(新装復刊) 173〜174頁(執筆者: 白石昭臣)2000年 白水社 ISBN 978-4-560-02507-9
  • 江津市誌編纂委員会 『江津市誌』 下巻 1982年
This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.