奥谷禎一
奥谷 禎一(おくたに ていいち、1920年(大正9年)2月16日 - 2011年(平成23年)10月3日)は日本の昆虫学者。神戸大学名誉教授。農学博士[1]。
奥谷 禎一 | |
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生誕 |
1920年2月16日 東京市 |
死没 | 2011年10月3日(91歳没) |
国籍 | 日本 |
研究分野 | 昆虫学 |
研究機関 | 神戸大学 |
主な業績 | ハバチ類の分類/生態の研究 |
主な受賞歴 | 勲三等瑞宝章 |
プロジェクト:人物伝 |
経歴
1920年2月16日、東京府に生まれる。
1943年9月に東京帝国大学農学部を卒業し、第9陸軍技術研究所に就職した。
1947年4月、教育研修所(現・国立教育政策研究所、1949年6月より組織改組で国立教育研究所)文部教官となる。
1951年11月に兵庫県立農科大学講師に就任。1953年2月に同大学の助教授(1969年4月に大学の国立移管に伴い神戸大学農学部助教授)、1971年4月に神戸大学農学部教授となる。この間、1961年5月に「日本産広腰亜目幼虫の分類学的研究」で北海道大学から農学博士号を取得する。1967年5月-1968年3月には、欧州の研究機関や大学を歴訪し研究者らと交流した。
1983年4月、定年退官と同時に神戸大学名誉教授となる。
2011年10月3日に死去した。
受賞等
- 1982年11月 兵庫県科学賞
- 1994年4月 勲三等瑞宝章
役職
- 日本昆虫学会 評議員・自然保護委員長
- (財)文化財虫害研究所 評議員・顧問
- 1980年度 環境庁 第2回自然環境保全調査 昆虫類総括責任者
献名
奥谷に献名された昆虫には下記のようなものがある。ハバチ類を中心に種小名に okutanii と献名されたものが多いが、ハバチ科の属 Okutanius D.R. Smith, 1981 は属名に献名されている 。
- ミフシハバチ科
- Aproceros okutanii Togashi, 1968 オクタニクワガタハバチ 北海道、本州
- ハバチ科
- Beldonea okutanii (Saini, D. Singh, M. Singh & T. Singh, 1985) インド
- Busarbia okutanii Saini, 2005 インド
- Euura okutanii (Togashi, 1965) オンタデハバチ 本州
- Okutanius lobatus D.R. Smith, 1981 韓国 (Okutanius 属のタイプ種)
- Okutanius pekinensis Wei, 1994 中国
- Pachyprotasis okutanii Inomata, 1970 オクタニキモンハバチ(ヨモギシマハバチ) 本州・佐渡島・淡路島
- Perineura okutanii Takeuchi, 1959 アジサイハバチ 本州・四国・九州
- Tenthredo okutanii Singh, 1985 インド
- シギアブ科
- Chrysopilus okutanii Nagatomi, 1968 本州
- オサムシ科
- Clivina okutanii Habu, 1958 中国
出典
- 内藤親彦 (2012-04-30). “奥谷禎一先生を偲ぶ”. ペストロジー 27 (1): 45.(肖像写真あり)
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