大興善寺 (佐賀県基山町)
大興善寺(だいこうぜんじ)は、佐賀県三養基郡基山町大字園部に所在する天台宗の寺院である。別格本山。山号は小松山。
大興善寺 | |
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つつじの季節の参道 | |
所在地 | 佐賀県三養基郡基山町大字園部 |
山号 | 小松山 |
宗派 | 天台宗 |
本尊 | 木造十一面観音 |
創建年 | 養老元年(717年) |
開基 | 行基 |
文化財 | 広目天立像(重文)、多聞天立像(重文) |
法人番号 | 1300005004709 |
歴史
寺伝によれば、聖武天皇の勅願により、行基により創建された[1]。平安時代に円仁(慈覚大師)により中興されたとの伝承がある[2]。享禄年間の兵火(1530年ころ)によって堂塔は焼失したが[2]、天文11年(1542年)に当地を領した筑紫惟門が本堂を再建[1]、江戸時代に入り基山が対馬藩領となると領主の宗氏により堂宇の整備がなされ、寺領を寄進した[3]。
本尊
本尊は行基の作と伝えられる十一面観世音菩薩。秘仏となっており、12年に1度の午(うま)年にのみ開扉される[4]。直近では2014年の春に開扉された[5]。九州三十三観音霊場第4番札所及び九州四十九院薬師霊場第49番札所である。
その他の仏像
- 重要文化財
- 木造広目天立像・多聞天立像 2躯
本堂内に、元太宰府天満宮の本地仏であった十一面観音座像、不動明王立像、毘沙門天立像が安置されている。これは明治初期の廃仏毀釈の際に大宰府から招来されたと伝えられている[4]。
庭園
大正年間より本堂の裏山を造成しヒラドツツジを中心に5万本が植栽されており「つつじ寺」の別称がある。春の開花時期には観光客で賑わう。またモミジも多く植えられており、紅葉の季節には夕方ライトアップされる[6]。
アクセス
脚注
- 「佐賀県の地名」p57
- 「郷土資料事典41佐賀県」p64
- 「郷土資料事典41佐賀県」p64-65
- 「郷土資料事典41佐賀県」p65
- 当時の大興善寺のパンフレットによれば、ご開帳は平成26年4月17日から5月7日であった。
- 「つつじ園」パンフレットより
参考文献
- 「探訪日本の古寺15 九州・四国」小学館刊
- 「ふるさとの文化遺産 郷土資料事典 41 佐賀県」人文社 1998年
- 「日本歴史地名体系第42巻 佐賀県の地名」平凡社 1980年
外部リンク
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