大津祐男
大津祐男(おおつ すけお)は神奈川県湯河原町のみかんの篤農家。普通温州みかんの代表的品種である大津四号の育成者。みかんの高接ぎ法である大津式一挙更新腹接ぎ法を考案するなど接ぎ木技術にも優れていた。藤田克治と親交があった。
栽培技術
接ぎ木方法の研究をし、「育苗用の切り接ぎはわらをまかなくてもよい。わりつぎすれぼそのままで良い」と研究成果を主張した[1]。大津式一挙更新腹接ぎ法という高接ぎ法を考案し、全国に広めた[2]。また、昭和41年に諸外国から柑橘品種が導入された際、接ぎ木技術を買われ国の試験場(旧:農林省園芸試験場)から依頼され[注釈 1]、平塚の隔離温室に柑橘及び果樹類への接ぎ木を行った[3]。
脚注
注釈
- これに対して大津祐男は「お国のために引き受けましょう」と快諾をした。
出典
- 別冊 柑橘 第19巻6号 *特集*柑橘つぎ木の1〜10まで(発行:静岡県柑橘農業協同組合連合会)p25
- カンキツの品種更新技術(著者:湯川勇 発行:養賢堂)p112 - 114
- 柑橘の品種(著者:岩政正男 発行:静岡県柑橘農業協同組合連合会)p72,73 著者が貴重な品種を接ぐのに、技術が高い人として、大津に依頼した経緯と日本の果樹産業への功績について謝辞を記している。
参考文献
外部リンク
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