大水口宿禰
大水口宿禰(おおみなくちのすくね[2]/おおみくちのすくね)は、『日本書紀』等に伝わる古代日本の人物。「宿禰」は尊称。
凡例 大水口宿禰命 | |
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時代 | 古墳時代 |
生誕 | 不詳 |
死没 | 不詳 |
別名 | 大水口宿禰、大水口命、大水口足尼 |
官位 | 宿禰 |
主君 | 孝霊天皇、崇神天皇、垂仁天皇 |
氏族 | 穂積臣、采女臣祖 |
父母 | 父:出石心大臣命[1]?、伊香賀色雄?、母:新河小楯姫[1]? |
兄弟 | 大矢口宿禰命 |
系譜
『新撰姓氏録』「左京神別 天神 穂積臣」条では、伊香賀色雄(伊我男命)と新河小楯姫命の子とも、神饒速日命の六世孫とも伝える。
一方、『先代旧事本紀』「天孫本紀」や「物部」系図では出石心大臣命(いずしこころのおおおみのみこと、饒速日尊三世孫)と新河小楯姫の子と記され、系譜に異同がある[2][3]。なお、同書では伊香色雄命(伊香賀色雄)は饒速日尊六世孫とされる。
子に関して史書では明らかでない。
記録
『日本書紀』崇神天皇7年8月7日条によると、大水口宿禰は倭迹速神浅茅原目妙姫(倭迹迹日百襲姫命)・伊勢麻績君(いせのおみのきみ)とともに同じ夢を見て、大物主神(のちの大神神社祭神)と倭大国魂神(のちの大和神社祭神)の祭主をそれぞれ大田田根子命と市磯長尾市にするよう告げられた旨を天皇に奏上した[2]。
また、同書垂仁天皇25年3月条では「一云」の中で、倭大神が大水口宿禰に神憑り、倭大神を祀ることを告げたことが記されている[2]。
後裔
脚注
- 「天孫本紀」『先代旧事本紀』。
- 大水口宿禰(古代氏族) & 2010年.
- 中田憲信「物部」『諸系譜』第四冊。
- 『国造制の研究 -史料編・論考編-』(八木書店、2013年)p. 280。
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