大串章
来歴・人物
嬉野町(現:嬉野市)生まれ。若い頃より文学に関心を持ち、1950年、「毎日中学生新聞」にて俳句等を投稿していた。1958年に京都大学経済学部に入学、俳句同人誌「青炎」や「京大俳句会」に参加。1962年に大学卒業後は日本鋼管(現:JFEスチール)に就職。1959年、大野林火主宰の「濱」に参加。1994年、「百鳥」を創刊し、主宰。
1978年、句集『朝の風』で第2回俳人協会新人賞、1994年、『現代俳句の山河』で第9回俳人協会評論賞、2005年、句集『大地』で第45回俳人協会賞を受賞。2002年より俳人協会理事、2017年より会長。NHK学園「俳句春秋」選者を務め、NHKの俳句番組に度々出演。その他、朝日新聞、東京新聞、愛媛新聞の俳壇選者なども務める。
代表句に「野遊びの終り太平洋に出づ」(『百鳥』)などがある。俳句を叙情を盛る器として捉え、具象的、かつ人間性に基づく抒情性の高い俳風である。明るさとおおらかさのある叙景句にも長ける。飯田龍太は「常凡をおそれぬ恒心の確かさ」と評し、大野林火は『朝の舟』を評し純粋さと透明さ、詩精神の高さを指摘した(『現代俳句大事典』「大串章」より)。
著書
句集
評論
- 『現代俳句の山河: 大串章評論集』本阿弥書店(1994年)
- 『抒情の曠野』(俳句・俳景)蝸牛社(1997年)
- 『自由に楽しむ俳句 実作の基本から秀句鑑賞まで、やさしく解説』日東書院(1999年)
- 『千里同風』ふらんす堂(2004年)
- 『俳句とともに 大串章講演集』文學の森(2014年)
外部リンク
- 百鳥俳句会
- 現代俳句人名事典における大串章の俳句(現代俳句協会)
- 大串章の句の鑑賞(増殖する俳句歳時記)
- 大串章による俳句鑑賞(同)
- 青あらし神童のその後を知らず 大串章(冨田拓也による一句鑑賞。スピカ)
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