冥王まさ子
経歴
東京出身。1963年、東京外国語大学英米科卒[1]、1967年、東京大学大学院英文学専攻修了[1]。 修士論文はローレンス・スターン。同大学院で柄谷行人と知り合い、1965年結婚。 アナイス・ニンの日記の翻訳などを行う。 専任の職を大学紛争で辞した後[2]、柄谷の1975年の渡米に同行。 1979年「ある女のグリンプス」で文藝賞受賞、以後、作家、翻訳家として仕事をする。 柄谷と離婚後、カリフォルニア州サクラメント滞在中に動脈瘤破裂のため死去。
占星術に深い関心を抱いていた。晩年はルドルフ・シュタイナーを学ぶ。
著書
翻訳
- 『ゴダールの世界』(R・ラウド、柄谷真佐子名義訳、竹内書店) 1969
- 『未来の小説』(アナイス・ニン、柄谷真佐子訳、晶文社) 1970
- 『現代という時代の気質』(エリック・ホッファー、柄谷行人,柄谷真佐子訳、晶文社) 1972
- 『アナイス・ニンの日記 1931~34 ヘンリー・ミラーとパリで』(柄谷真佐子訳、河出書房新社) 1974、のちちくま文庫(原麗衣名義訳) 1991
- 『フェアウェル・スピーチ 別れのあいさつ』(レイチェル・マカルパイン、冥王まさ子名義、グループEN共訳、新水社) 1994
- 『魂の隠れた深み 精神分析を超えて』(ルドルフ・シュタイナー、 冥王まさ子名義、西川隆範共訳、河出書房新社) 1995
- 『狼と駈ける女たち 「野性の女」元型の神話と物語』(クラリッサ・ピンコラ・エステス、植松みどり(原真佐子)共訳、新潮社) 1998
脚注
- 『南十字星の息子』(1995年)巻末、著者略歴より
- 河出文庫版『天馬空を行く』柄谷行人解説参照
This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.