円隆寺 (舞鶴市)
円隆寺(えんりゅうじ)は、京都府舞鶴市引土72にある真言宗御室派の寺院。西舞鶴市街地を見下ろす愛宕山の山すそにある。山号は慈恵山(じけいさん)。
円隆寺 | |
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所在地 | 京都府舞鶴市引土72 |
位置 | 北緯35度26分36秒 東経135度19分26.2秒 |
山号 | 慈恵山 |
宗派 | 真言宗御室派 |
本尊 | 阿弥陀如来・薬師如来・釈迦如来の3体 |
創建年 | (伝)長徳年中(995 - 999年) |
開基 | (伝)皇慶 |
文化財 |
木造阿弥陀如来坐像・薬師如来坐像・釈迦如来坐像 木造不動明王立像・毘沙門天立像 (いずれも重要文化財) |
法人番号 | 8130005011781 |
歴史
寺に伝わる『慈恵山記』によれば、長徳年中(995 - 999年)、皇慶の開創という[1]。
最盛期には院坊70を数えたが、文治4年(1595年)の山崩れで堂宇を失った。江戸時代に入り、田辺藩の藩主であった牧野家の保護を受けて栄えたが、万治2年(1659年)と享保17年(1732年)に火災に遭い、現存する建物はその後の再建である[1]。
享保17年(1732年)の大火で、建物をすべて類焼したが、主な仏像などは信者が運び出し無事だったといわれている。そのため、「丹後大仏」といわる阿弥陀如来坐像など、多数の平安時代、鎌倉時代の仏像が今も残っている。
境内
現在の本堂や多宝塔、総門などは、18世紀末までに再建されたもの。地元の大工・林田伝之丞房章などの手によるもので、多宝塔の亀腹を瓦葺にするなど独創的な建築として価値が高いといわれている。
総門は三つ棟造りであり、脇間の前後に四天王像を安置する珍しいもの。なお、境内から愛宕山山頂へ散策することができる。
- 本堂
- 多宝塔
- 鐘楼
- 総門
- 聖徳太子堂と観音堂
- 鎮守堂
文化財
脚注
参考文献
- 『日本歴史地名大系 京都府の地名』平凡社、1981年
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