全国高等学校総合クイズ大会

全国高等学校総合クイズ大会(ぜんこくこうとうがっこうそうごうクイズたいかい)は、日本クイズ協会が主催している全国の高校生(現役の高校生・高等専門学校生[注釈 1]・定時制高校・通信制高校の生徒)を対象としたクイズ大会である[1]。通称は『ニュース・博識甲子園』。

全国高等学校総合クイズ大会
イベントの種類 学生大会
通称・略称 ニュース・博識甲子園
正式名称 全国高等学校総合クイズ大会
初回開催 2018年7月16日(予選)
2018年8月25日(本戦)
会場 スマートニュース本社
主催 日本クイズ協会
後援 奈良新聞
北海道新聞
協賛 スマートニュース
Z会
公式サイト

大会概要

大会で使用される問題の作成はクイズ作家の田中健一が担っている[2]。以下のルールは第2回でのルールである。

予選

参加条件[3]
1 - 3人で参加することができるが、3名のチームメンバーがいない場合は全国大会には進めない。同じ学校から何チームでも参加することができる。
クイズ形式[3]
予選は筆記50問・択一100問、計150問(第1回のみ筆記100問・計200問)のペーパークイズであり、筆記問題は1問2点・択一問題は1問1点で採点する。全国で8位までの学校が全国大会に出場できる。同じ高校が重複する場合は全国9位の方から順に繰り下がる。

全国大会

クイズ形式[3]
  • 全国一回戦「勝ち抜け早押しクイズ」
    • 先鋒戦、副将戦、大将戦の3回戦の5○3×の早押しクイズ。先鋒戦、副将戦は1問正解で1P、大将戦は1問正解で2Pが与えられる。先鋒戦は3人まで勝ち抜け、勝ち抜けた順に10P、9P、8Pが与えられる。中堅戦は2人まで勝ち抜けで、勝ち抜けた順に11P、10Pが与えられる。大将戦は1人まで勝ち抜けで、12Pが与えられる。合計ポイントの上位4チームが準決勝進出。
  • 準決勝戦「ジャンル別ボードクイズ」
    • 8ジャンル・難易度3段階の問題3問ずつ、計24問によるボードクイズ。出題順はくじ引きで行い、解答者は各チーム1名で、1名につき8回解答席につくことができる。最終的に24問終了時点の上位2校が決勝進出。
  • 決勝戦「ノルマ制早押しクイズ」
    • 各校ともフルメンバー計6人で解答席につき、行う早押しクイズ。解答者はそれぞれ5問正解でノルマ達成となり、ノルマを達成したメンバーは以後クイズには参加できなくなる。誤答はその解答者だけが2回休みとなり、最終的に3人全員が先にノルマを達成したチームが優勝となる。

過去の大会データ

以下は、公式ホームページを参照する。

回数予選大会開催日全国大会開催日地方大会数参加チーム数参加人数個人参加数
第1回2018年7月16日2018年8月25日7会場103チーム309名7名
第2回2019年7月15日2019年8月24日8会場182チーム572名26名
第3回2020年8月22日2020年9月13日なし222チーム690名24名
第4回2021年7月23日2021年8月29日なし 149チーム 452名 5名

歴代の優勝校

回数学校名地方大会
第1回栄東高等学校東京予選
第2回大阪星光学院高等学校関西予選
第3回慶應義塾高等学校
第4回開成中学校・高等学校

第1回大会

地方予選概要

予選
この時は筆記100問・択一100問の計300点満点であった。

全国大会出場校

第1回全国大会出場校
埼玉県 栄東高等学校[注釈 2] 677点
東京都 開成高等学校 638点
愛知県 旭丘高等学校 587点
長野県 松本深志高等学校 574点
埼玉県 川越高等学校 547点
宮城県 仙台第二高等学校 540点
福岡県 福岡高等学校 512点
神奈川県 慶應義塾高等学校 505点

結果

第1回全国大会結果
総合順位ラウンド順位得点都道府県学校名
決勝進出チーム
総合優勝1位15ポイント埼玉県栄東高等学校
総合準優勝2位14ポイント東京都開成高等学校
準決勝チーム
1位17ポイント埼玉県栄東高等学校
2位14ポイント東京都開成高等学校
総合3位3位13ポイント愛知県旭丘高等学校
総合4位4位10ポイント長野県松本深志高等学校
決勝1回戦
1位22ポイント愛知県旭丘高等学校
2位20ポイント東京都開成高等学校
3位14ポイント埼玉県栄東高等学校
4位11ポイント長野県松本深志高等学校
総合5位5位10ポイント宮城県仙台第二高等学校
総合6位6位6ポイント神奈川県慶應義塾高等学校
総合6位6位6ポイント福岡県福岡高等学校
総合8位8位5ポイント埼玉県川越高等学校

第2回大会

地方予選概要

予選
択一100問、筆記50問の計200点満点で行う。

全国大会出場校

第2回全国大会出場校
三重県 桜丘高等学校 387点
埼玉県 栄東高等学校 377点
長野県 松本深志高等学校 374点
宮城県 仙台第二高等学校 371点
兵庫県 灘高等学校 368点
大阪府 大阪星光学院高等学校 366点
神奈川県 横浜翠嵐高等学校 361点
愛知県 旭丘高等学校 355点

結果

第2回全国大会結果
総合順位ラウンド順位得点都道府県学校名
決勝進出チーム
総合優勝1位15ポイント大阪府大阪星光学院高等学校
総合準優勝2位10ポイント宮城県仙台第二高等学校
準決勝チーム
1位13ポイント大阪府大阪星光学院高等学校
2位12ポイント宮城県仙台第二高等学校
総合3位3位12ポイント長野県松本深志高等学校
総合4位4位10ポイント埼玉県栄東高等学校
決勝1回戦
1位21ポイント埼玉県栄東高等学校
2位20ポイント長野県松本深志高等学校
3位14ポイント大阪府大阪星光学院高等学校
4位13ポイント宮城県仙台第二高等学校
総合5位5位10ポイント三重県桜丘高等学校
総合6位6位10ポイント兵庫県灘高等学校
総合6位6位0ポイント神奈川県横浜翠嵐高等学校
総合8位8位0ポイント愛知県旭丘高等学校

第3回大会

映像外部リンク
第3回 ニュース・博識甲子園 全国大会の様子 - 2020年に行われた第3回 ニュース・博識甲子園 全国大会の様子(2020年9月、日本クイズ協会

全国大会出場校

第3回全国大会出場校
都道府県 高校名 1次予選点数 2次予選点数 出場回数
大阪府 北野高等学校 190点(13位) 535点(Aブロック1位) 初出場
通信制 N高等学校 179点(22位) 405点(Aブロック2位) 初出場
東京都 筑波大学附属駒場高等学校 205点(6位) 510点(Bブロック1位) 初出場
奈良県 西大和学園高等学校 207点(3位) 500点(Bブロック2位) 初出場
新潟県 高田高等学校 169点(33位) 530点(Cブロック1位) 初出場
東京都 早稲田高等学校 192点(11位) 495点(Cブロック2位) 初出場
島根県 松江工業高等専門学校 230点(1位) 515点(Dブロック1位) 初出場
神奈川県 慶應義塾高等学校 185点(16位) 515点(Dブロック2位) 2年ぶり2回目

結果

第3回全国大会結果
総合順位ラウンド順位都道府県学校名
決勝進出チーム
総合優勝1位神奈川県慶應義塾高等学校
総合準優勝2位東京都早稲田高等学校
準決勝チーム
1位神奈川県慶應義塾高等学校
2位東京都早稲田高等学校
総合3位3位奈良県西大和学園高等学校
総合4位4位通信制N高等学校
決勝1回戦敗退
大阪府北野高等学校
東京都筑波大学附属駒場高等学校
新潟県高田高等学校
島根県松江工業高等専門学校

第4回大会

映像外部リンク
「第4回 ニュース・博識甲子園」全国大会の様子 - 2021年に行われた第4回 ニュース・博識甲子園 全国大会の様子(2021年9月、日本クイズ協会

全国大会出場校

第4回全国大会出場校
都道府県 高校名 1次予選点数 2次予選点数 出場回数
東京都 開成中学校・高等学校 295点(1位) 285点(Aブロック1位) 3年ぶり2回目
福島県 福島県立安積高等学校 220点(25位) 245点(Aブロック2位) 初出場
奈良県 東大寺学園中学校・高等学校 281点(2位) 300点(Bブロック1位) 初出場
愛知県 愛知県立旭丘高等学校 254点(9位) 265点(Bブロック2位) 2年ぶり3回目
愛知県 名古屋大学教育学部附属中・高等学校 215点(29位) 305点(Cブロック1位) 初出場
東京都 早稲田中学校・高等学校 280点(3位) 295点(Cブロック2位) 2年連続2回目
埼玉県 栄東中学・高等学校 242点(12位) 240点(Dブロック1位) 2年ぶり3回目
三重県 高田中学校・高等学校 221点(22位) 225点(Dブロック2位) 初出場

結果

第4回全国大会結果
総合順位ラウンド順位都道府県学校名
決勝進出チーム
総合優勝1位東京都開成中学校・高等学校
総合準優勝2位愛知県名古屋大学教育学部附属中・高等学校
準決勝チーム
1位東京都開成中学校・高等学校
2位愛知県名古屋大学教育学部附属中・高等学校
総合3位3位奈良県東大寺学園中学校・高等学校
総合4位4位埼玉県栄東中学・高等学校
決勝1回戦敗退
三重県高田中学校・高等学校
東京都早稲田中学校・高等学校
愛知県愛知県立旭丘高等学校
福島県福島県立安積高等学校

ニュース・博識甲子園 秋の新人戦

2021年より、高校1・2年生を対象とした個人戦の「ニュース・博識甲子園 秋の新人戦」を開催している。

クイズ形式
  • 予選「筆記クイズ」
  • 1回戦「リモート早押しクイズ」
    • 筆記クイズ上位60名を、10名ずつの6ブロックに分けて行う4○2×(4回正解で勝ち抜け、2回誤答で失格)。各ブロック上位4名・計24名が準決勝へ進出。
  • 準決勝「リモート一斉ボードクイズ」
    • 24人一斉のボードクイズを行い、上位10名が決勝進出。
  • 決勝戦「リモート早押しボードクイズ」
回数予選大会開催日全国大会開催日参加校数参加人数優勝者
第1回2021年11月19日2021年12月11日15校94名谷彬(筑波大学附属駒場高等学校

その他

脚注

注釈

  1. 3年生まで
  2. 上位10チーム中に栄東高等学校は3チーム(1位、5位 、8位)入っていたが、規定により同校の中で一番点数が高いチームが出場している。

出典

  1. 100回記念の高校野球だけじゃない 今年は第1回「頭脳の甲子園」もアツい”. j-castニュース. 2018年8月11日閲覧。
  2. 一般社団法人日本クイズ協会”. 2019年7月15日閲覧。
  3. 大会ルール”. ニュース・博識甲子園(全国高等学校総合クイズ大会). 2019年6月14日閲覧。

関連項目

外部リンク

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