修飾塩基
RNAが持つ塩基は通常、アデニン、ウラシル、グアニン、シトシンの4種であるが、一部のRNA(tRNA、rRNA、snRNAなど)は転写後修飾を受け、通常とは異なる構造の塩基、ヌクレオチドを含むことが多い。修飾を受けたヌクレオチドを修飾塩基(しゅうしょくえんき、modified base)という。微量塩基(びりょうえんき、minor base、rare base)とも呼ばれる。
RNA修飾の種類
修飾のメカニズム
あらゆる生物にわたって、計100種類以上の修飾塩基が見つかっている。それらの生合成に関わる酵素をRNA修飾酵素と呼ぶ。
RNA修飾の役割
tRNAのアンチコドンがイノシンである場合、mRNAのシトシン、アデニン、ウラシルと塩基対を構成する。tRNAのアンチコドン以外の修飾塩基の役割としては、tRNAのコンフォメーションの安定化などが挙げられるが不明な点も多い。また、誤まったアミノ酸がtRNAに結合することを防いでいるとも言われているが、定かではない。
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