五桂池ふるさと村
五桂池ふるさと村(ごかつらいけふるさとむら)は、三重県多気郡多気町五桂[注 1]にある農業公園である。
五桂池ふるさと村 Gokatsura Pond Furusato Village | |
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五桂池 | |
分類 | 農業観光施設 |
所在地 | |
座標 | 北緯34度28分0.0秒 東経136度33分16.4秒 |
開園 | 1984年(昭和59年) |
運営者 | 多気町 |
年来園者数 | 34万人(2009年度)[1] |
設備・遊具 | マルシェグランマ・まごの店・花と動物ふれあい広場など |
駐車場 | あり |
告示 | 平成18年03月22日 多気町条例第167号 |
事務所 | 五桂池ふるさと村事務所 |
事務所所在地 | 三重県多気郡多気町五桂956 |
公式サイト | 公式サイト |
当項目では五桂池についても記述する。
主な施設
花と動物ふれあい広場 | |
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花と動物ふれあい広場入り口 | |
施設情報 | |
正式名称 | 五桂池ふるさと村 花と動物ふれあい広場 |
愛称 | 五桂池 |
専門分野 | 総合 |
所有者 | 多気町 |
管理運営 | 五桂自治会 |
開園 | 1993年 |
所在地 |
〒519-2174 三重県多気郡多気町五桂992 |
位置 | 北緯34度28分0.0秒 東経136度33分16.4秒 |
- 花と動物ふれあい広場 - 飼育されている主な動物は、ダチョウ、ウサギ、ポニー、ラマ、ロバ、ヒツジ、ヤギ、コイ、フクロギツネ、ワオキツネザル、エリマキキツネザル、ヒマラヤグマ、ジャガー、ニホンザル、ムフロン、マーラ、セグロジャッカル、カメ、ミーアキャット、ホンドタヌキ、アカハナグマ、アライグマ、ボールパイソン[8]、鳥類。[9]。また、かつてはアフリカゾウの「パオ」が飼育されていた(2003年8月6日死去)[10]。
- 1993年(平成5年)時点では三重県度会郡大内山村(現・度会郡大紀町大内山)にある私立の大内山脇動物園(現・大内山動物園)をふるさと村内に移転・開園させる計画であったようであるが、実現しなかった[11]。園内には観覧車があり、五桂池ふるさと村のシンボルとなっていたが、老朽化を理由に2010年(平成22年)10月31日に運用終了となった[12]。
- にこにこゴルフ - パターゴルフ場で18ホールある[13]。木製のボールやクラブを使い、子ども連れの家族や友人同士の手軽なプレーができる[13]。1991年(平成3年)度の利用者は22,000人であった[13]。
- ふるさとの家 - キャンプ場(ロッジ)。それぞれのロッジには昔の屋号が付けられている[14]。1991年(平成3年)度の利用者は、宿泊9,843人、休憩4,444人であった[15]。
- バーベキュー広場
- 食堂 - 脇に足湯もある。
- おばあちゃんの店(特産品販売所)- 農産物を中心に販売しており、まごの店に食材を供給している。
- まごの店(レストラン) - 三重県立相可高等学校食物調理クラブの生徒により運営されている[16]。休日のみの営業であるが、同校の生徒が日本国内外の調理コンクールで優秀な実績を重ね、また各種マスコミにより報道されたことで注目された。2011年5月から7月2日まで放映された日本テレビ系列の連続テレビドラマ「高校生レストラン」のモデルとなった。
- せんぱいの店五桂池ふるさと村店 - まごの店の卒業生が運営する惣菜店。
- 陶芸教室
- 果物狩り - 季節により、柿・みかん・いちごの収穫ができる。1991年(平成3年)度の利用者は、みかん狩りが13,363人、いちご狩りが4,395人であった[13]。
沿革
- 1964年(昭和39年) - 五桂池周辺でみかん狩りが始まる。
- 1980年(昭和55年) - 自治会が地域振興に関する座談会を開く。その後、「緑のむら委員会」を46回開催し、ふるさと村の構想が完成。
- 1984年(昭和59年) - 五桂池ふるさと村開園(正式な開園は翌・1985年[17])。当初はコテージ・食堂・体験工房(陶芸)のみであった。初年度の来場者数は約16万人。
- 1989年(平成元年) - にこにこゴルフがオープン。この施設は補助金なしで地元資金のみで設置された[17]。
- 1993年(平成5年) - ふるさと村の更なる発展を目標に[18] 花と動物ふれあい広場がオープン。
- 1999年(平成11年) - おばあちゃんの店がオープン。
- 2002年(平成14年) - 物置を改良してまごの店がオープン。
- 2005年(平成17年)2月13日 - まごの店が新装開店。
開園の経緯
五桂地区は、ミカン栽培が盛んな地域であり、昭和30年(1955年)代まではミカンによる好景気で潤い、裕福でまとまりのある集落を形成していた[4]。そして昭和40年(1965年)代には集団みかん園が造成されたが、その後ミカン価格の低迷で五桂地区は大きな経済的打撃を受けた[4]。この事態を打開しようと区長や班代表による話し合いがもたれ、五桂池ふるさと村の構想が出来上がった[4]。構想では、五桂池周辺の自然環境と農業体験を組み合わせた「第二のふるさと」を作ることと、地区の共同作業の場を創生することで婦人会や老人会の活性化を図ること、の2点を目指すこととなった[4]。
計画は1981年(昭和56年)に認定され、多気町の後押しと国庫補助事業・農林漁業金融公庫の低利融資、宝くじ緑化事業という行政の資金面の支援を受け、1985年(昭和60年)に正式な開園に至った[17]。
経営
- 「多気町五桂池ふるさと村の設置及び管理に関する条例」に基づき多気町が設置し、指定管理者制度によって、地元の住民の手で運営されている。
営業時間
- 花と動物ふれあい広場:10時から16時まで(4〜10月は16時30分まで)
- まごの店:10時45分から売り切れ次第
- キャンプ場:14時から翌日10時まで
- 会議室等:9時から17時
- 果物狩り:10時から15時まで(いちご狩りは16時まで)
- その他:8時から17時まで
休園日
- 8月を除く第2火曜日
- 元日
脚注
- 注釈
- 出典
- 多気町役場企画調整課 編(2014):8ページ
- 倉田・山中(1993):88ページ
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会(1983):484ページ
- 倉田・山中(1993):85ページ
- 三重県女子師範学校(1937)
- 五桂池の悲話
- “劇団白つばき”. 劇団白つばき. 2010年7月8日閲覧。
- “えとのヘビ6匹展示 多気の五桂池ふるさと村 三重のニュース”. よんななニュース. 47NEWS (2013年1月5日). 2013年2月5日閲覧。
- “花と動物ふれあい広場”. 五桂池ふるさと村. 2013年2月5日閲覧。
- “パオパオランド>全国のゾウさん一覧”. 蘭 (2008年). 2010年7月8日閲覧。
- 倉田・山中(1993):100ページ
- “花と動物ふれあい広場(五桂池ふるさと村)”. TAKI town Local information network. 2010年7月8日閲覧。
- 倉田・山中(1993):91ページ
- “五桂池ふるさと村”. 三重県農水商工部農山漁村室ふるさと振興グループ. 2010年7月8日閲覧。
- 倉田・山中(1993):97ページ
- 中津川健男. “まごの店 相可高生の情熱あふれ”. 読売新聞. YOMIURI ONLINE. 2013年2月5日閲覧。
- 倉田・山中(1993):86ページ
- 倉田・山中(1993):87ページ
参考文献
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 24三重県』角川書店、昭和58年6月8日、1643p.
- 倉田 貞・山中 昇(1993)"農村活性化事業の事例的研究-三重県多気郡五桂池ふるさと村-"松阪大学地域社会研究所報(松阪大学地域社会研究所).5:83-104.
- 多気町役場企画調整課 編『広報たき 2014年3月号』vol.99、多気町役場企画調整課、2014年3月、22p.
- 沿革
- 五桂池ふるさと村(多気町五桂)(2010年7月8日閲覧。)
- 三重県女子師範学校『郷土調査 第一輯』、昭和12年7月30日
- 経営
- 多気町五桂池ふるさと村の設置及び管理に関する条例(平成18年3月22日 平成18年多気町条例第167号)
関連項目
外部リンク
- ごかつら池ふるさと村
- ウィキメディア・コモンズには、五桂池ふるさと村に関するカテゴリがあります。
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