中谷貝塚
概要
1913年(大正2年)に発見された縄文時代中期から晩期(約5000 - 2500年前)の貝塚である。豊岡盆地の東部、但馬地方を北流して日本海に注ぐ円山川の東500m、海岸からは十数Kmに位置している。
5 - 80cmの厚さに堆積した貝層に淡水性貝類のヤマトシジミを中心に、ハマグリ、アサリ、マガキなどの海水性貝類のほか、クロダイなどの海水魚類、ニホンジカ、イノシシなどの狩猟獣や土器なども出土している。ヤマトシジミは淡水と海水が交じり合う汽水域に生息することから、この頃の豊岡盆地が汽水域の入り江であったことが分かる。
なお、出土品(貝層もぎ取り標本)が同市神美地区にある豊岡市出土文化財管理センターに展示されている。
所在地
- 兵庫県豊岡市中谷
参考文献
- 『広報とよおか - 第129号』、「歴史探訪、文化財を巡る14」、2010年8月
外部リンク
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