下町風俗資料館

下町風俗資料館(したまちふうぞくしりょうかん)は、東京都台東区上野公園内、不忍池の畔にある台東区立の博物館。主に、江戸時代から昭和時代中期くらいにおいて育まれた東京下町の文化的資料を扱う。「庶民の歴史である下町の大切な記憶を次の世代へ伝える[3]」べく構想され、1980年(昭和55年)に開館した。指定管理者制度により公益財団法人台東区芸術文化財団が管理・運営を行っている。[4]

下町風俗資料館
Shitamachi Museum[1]
地図
施設情報
正式名称 東京都台東区立下町風俗資料館[2]
専門分野 下町に関する資料
事業主体 台東区
管理運営 公益財団法人台東区芸術文化財団
開館 1980年昭和55年)10月1日
所在地 110-0007
東京都台東区上野公園2番1号
位置 北緯35度42分36.72秒 東経139度46分21.36秒
アクセス JR東京メトロ上野駅
京成本線京成上野駅など
詳細は公式サイトを参照
外部リンク 公式サイト
プロジェクト:GLAM
下町風俗資料館付設展示場
旧吉田屋酒店
地図
施設情報
正式名称 東京都台東区立下町風俗資料館付設展示場 [2]
愛称 資料館
専門分野 昔の道具・商いに関する資料
事業主体 台東区
管理運営 公益財団法人台東区芸術文化財団
所在地 110-0002
東京都台東区上野桜木二丁目10番6号
位置 北緯35度43分16.8秒 東経139度46分15.1秒
アクセス 都バス上26谷中下車
東京メトロ千代田線根津駅
東西めぐりんバス旧吉田屋酒店下車
外部リンク 公式サイト
プロジェクト:GLAM

概要

1階部分は、大正時代の下町の街並みを再現している。駄菓子屋銅壷(どうこ)屋の長屋、向かい側の商家で構成される。展示品は実際に使われていたものが殆どで、当時の電話ボックスや人力車も展示されている。ここでは、紙芝居などのイベントも行われる。

2階部分は、時折企画展示も行われる。ベーゴマけん玉など、昔の遊びが体験できるコーナーや、銭湯の番台がある。奥には昭和10-30年代 (1935年 - 1964年) の民家を再現したスペースもある。

明治、大正ころまでの下町には江戸の名残がありました。

しかし大正12年 (1923年) の関東大震災、昭和20年 (1945年) の戦災によって、ほとんどその面影をなくし、さらに目覚しい復興を遂げた戦後、特に昭和30年代後半には東京オリンピックを契機とする再開発が積極的に進められ、街はすっかり変貌してしました。
人びとの暮らしもまた時代とともに変化し、便利さを取り入れた代わりに、古い時代の大切なものが忘れられようとしていました。
古き良き下町の文化が失われつつあることに、憂いの声が上がったのは昭和40年代のことでした。
それは次第に下町を愛する人びとの間に広がり、やがて庶民の歴史である下町の大切な記憶を次の世代へ伝えるための資料館設立の構想が生まれたのです。
これを実現するために台東区内外からたくさんの貴重な資料が寄贈されました。

そして、多くの人びとの長い歳月をかけた願いが実り、台東区立下町風俗資料館は、昭和55年 (1980年) 10月1日に、ここ不忍池畔に開館いたしました。

外国人観光客にも人気が高く、ボランティアによる英語解説が行われることもある[5]

沿革

付設展示場

台東区上野桜木にある。1910年(明治40年)に建てられ、1986年(昭和61年)まで谷中で酒屋を営んでいた「吉田屋」の建物を移築し、展示場として使っている。ここでは、酒類の販売に使う道具や、商いに関する資料を展示している[6]

備考

当資料館は、令和5年4月から令和6年度末( 時期未定)まで更新工事の為休館中である[7]

脚注

参考文献

  • 財団法人台東区芸術文化財団 台東区立下町風俗資料館編集・発行 『台東区立下町風俗資料館 図録』 船舶印刷株式会社印刷・製本 2003年1月初版 2005年2月2版

関連項目

外部リンク (公式サイト以外)

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