久昌寺 (常陸太田市)

久昌寺に檀林（三昧堂檀林）が開かれて、常時数百名の学僧が学んだという。その後、神仏分離や廃藩置県などを経て荒廃した。三昧堂檀林の跡地には水戸八景の「山寺晩鐘」の碑がある。久昌寺の跡地には「久昌寺遺蹟」の碑がある。

現住は18世石川教道貫首（杉並区清徳寺より晋山、潮師法縁）。水戸法縁縁頭寺。

• 1673年（延宝元年）徳川光圀は生母・久昌院の菩提を弔うため、一宇を建立する。
• 1677年（延宝5年）徳川光圀は法華経寺・日忠を招いて久昌寺を建立する。
• 1683年（天和3年）徳川光圀は中村檀林・日耀を招いて三昧堂檀林を開檀する。
• 1843年（天保14年）三昧堂檀林は廃檀する。
• 1870年（明治3年）現在の地に移転し、末寺・蓮華寺と併合する。
• 1941年（昭和16年）義公廟を建立する。

• 日蓮書状（茨城県指定有形文化財）
• 日乗日記（茨城県指定有形文化財）
• 木彫義公面（水戸市指定有形文化財）

日蓮宗は昭和16年に本末を解体したため、現在では、旧本山、旧末寺と呼びならわしている。

• 長耀山真浄寺（笠間市笠間）
• 一乗山無二亦寺（ひたちなか市市毛）
• 開会山常寂光寺（常陸太田市中利員町）
• 一妙山平等寺（石岡市貝地）
• 松塚山願成寺（高萩市赤浜）
• 十行山大乗寺（八王子市加住町）
• 正寿山慈眼寺（豊島区巣鴨）

東日本旅客鉄道水郡線常陸太田駅から徒歩20分。