三つの歌
『三つの歌』(みっつのうた)は、かつてNHKラジオ第1放送で放送された聴取者参加型の娯楽番組。出場者がピアノの伴奏をヒントに曲目を類推し、さらに歌詞を正しく歌えるかを競う、「歌謡クイズ番組」である。
1951年11月2日[1][2]に特集番組として最初の放送が行われ、1952年1月7日からレギュラー放送を開始。1970年3月30日まで18年3か月間放送された。その間の1953年から1957年まで[3]はNHK総合テレビでも同時放送が行われた。
概要
観客を入れての公開放送方式[4]で、その場で出場者を募った。出場者は最大3曲の歌唱に挑戦でき、3曲すべて歌えると賞金2000円、2曲で500円、1曲で300円が獲得できた[5]。
「クイズのスリルと“素人のど自慢”の魅力[4]」の融合に加え、司会・宮田輝(当時NHKアナウンサー)と出場者とのユーモラスな会話のやり取り[4]がたちまち人気を博し、常に聴取率ベストテンの上位を占めたとされる[4]。放送開始当初は、公開放送の参加申し込みはがきは毎週1万通以上に達し、地方放送の際の会場使用の申し出も絶えなかったとされる[4]。
出演者
宮田が番組冒頭に決まって行なう「みんなに親しまれた古い歌、だれでも知っている新しい歌……[5]」の口上が親しまれた。
エピソード
1953年ごろには、参加料を取って公演する偽物の『三つの歌』の興行が地方で横行[6]し、同じ町で本物の『三つの歌』と偽物がぶつかるということもあった。
脚注
- 第5回・2019年8月31日(土) 『三つの歌』 NHK『発掘!ラジオアーカイブス』
- 広告景気年表 電通
- 番組表検索結果「三つの歌」 NHKアーカイブス
- NHK放送史(動画・記事)三つの歌(ラジオ) NHKアーカイブス
- NHK放送史(動画・記事)三つの歌(テレビ) NHKアーカイブス
- 世相風俗観察会(編)『現代風俗史年表 昭和20年(1945)→昭和60年(1985)』(河出書房新社 1986年)p.58
参考文献
『20世紀放送史』 - 編集:NHK放送文化研究所/発行:NHK出版(2001)
外部リンク
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